toggle
2020-10-31

奥只見の神域 白石沢スラブ

2020.10.31

日本最大のスラブ(アバランチシュート)

奥只見湖に閉ざされたこの巨大スラブは、他のスラブとは比較にならないほど巨大である。その圧倒的大きさに対し、世の明るみに出たのは割と最近の2013年頃だそうだ。ネット上では東京の山岳会トマの風が発見し登ったのが最初の記録だが、もっと昔から存在が知られていてもおかしくない。

私もネットで存在を知ったに過ぎないが、憧れは強く 何か他とは違うことができないかなと考えていた。

なんかないかな〜と考えた結果、この日のためにドローンを購入してみた。

↓↓ドローン動画 露出の失敗によるカクつきなどは大目に見てください。。

白石沢スラブは、一般的には袖沢側からのアプローチで1泊となるが、ボートアプローチを使った記録を読んで あれ?これなら行き帰りボートで日帰りできるな…と思った。

結構なお金はかかるが長くスラブに滞在でき、時間も大幅に短縮できるというアドバンテージから往復ボート日帰りプランを実行した。

日本最大の面積を持つ大スラブ、奥只見の静かなる地母神 ここは日本国における究極の自然風景のひとつに数えられると個人的に感じた。

ドローン空撮による白石沢スラブ 荒沢岳、越後駒ヶ岳は冠雪していた

このスラブに行くときは奥只見が最も美しく輝く紅葉の時期と決めていた。なかなか週末ピンポイントで条件の良い天気を引くことができなかったが、今回は待ちに待った好条件で臨むことができた。

六方さんのボートで一気に白石沢のバックウォーターへ向かう。 想像より10倍くらい早いボートに驚いた、風を直で受けるのでめっちゃくっちゃ寒い…

スラブまではバックウォーターから白石沢を遡り、1時間くらい そこには常識を覆すような大空間が現れた!

スラブについてからはしばらく晴れなかったが、お昼前になると予報通り一気に晴れてきた。

何時間もずっとスラブをウロウロ、夢のような時間だった。

M氏が焚き火を着けようと躍起になっている時、wakaさんとスラブをあちこち探検 歩けば歩くほどにその広さに驚嘆する。

M氏も上がってきた、人が米粒のような大きさに感じる。 自然の作り上げた驚異の大造形

コルを目指して登る、傾斜は緩く登るのは容易 ただ剥離片が多く、傾斜のあるところでは落石に注意したい

会津駒方面も大きく見渡せる。なんて素晴らしい景色!!

似たような写真を無限に量産してしまう 日本にこのスラブと比肩するスラブはそうないだろう。。

スラブの中腹で記念写真

コルは露岩しており、ここからの眺めには衝撃を受けた。

荒沢岳→越後駒ヶ岳

コルで早速ドローンを飛ばす

高い買い物だったけど、買ってよかった!! 実はドローン2年前も持っていて、滝の撮影に使っていたが岩屋谷雄滝で墜落させてから全く関心がなくなっていた。

しかし、スラブなら遮蔽物も少なく安全に飛行できる上にわざわざやる人もいない。 思いつきでやってみたがこれは最高!

遊びすぎて、周回する時間もないのでスラブをそのまま下っていく。

豆粒のサイズでM氏が写っている 見つけられるだろうか…

どんなことを感じたのでしょうか? 今度聞かせてください。

以下ドローン写真 ドローンはDji mavic air2 コンパクトでリーズナブルながら実に高性能なドローンでした!

対岸の大スラブは貝ノ嵓

去るのが非常に名残惜しい、いつまでも居たかったが、また来ることを固く誓ってバックウォーターへ戻っていった。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

衝撃を受けました。人生でもそうないような大きな衝撃でした。

このスラブからは一度行っただけでは語れないほど多くのものを感じました。自然の創り上げた芸術の極致…

白きスラブは訪れたものの心を写す鏡のような存在、これからも人々に感動をもたらすことでしょう

そして何百、何千年先も変わらぬ姿で存在し続けて欲しい、心からそう願います。

…日本にはまだまだ計り知れないほど多くの絶景があるのでしょう この山と渓の国をゆっくり深く味わいたい。

wakaさん、M氏ありがとうございました。 ボートの六方さんもありがとうございます、お世話になりました。

タグ: , ,
関連記事