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2022-05-04

湯川 YU-GO

2022.5.4

足が痛かろうが、3泊4日の沢登りの直後だろうが、翌日も即沢登り!

条件的には安房下部も狙える感じだったが、今回は天気的にまず無理だとっていたので、装備が不足している。。

そしてM氏の帰京のタイミング的にも日帰りが望ましい。 あるある屋久島には沢山の沢があるんです。

今回は気になっていた湯川(ゆーご)に決めた! なんでも屋久島最大の連瀑帯「ユーゴの滝」を内包しており、その前後のゴルジュは名だたる屋久島の名渓に引けを取らないのだとか

では早速、旧道の橋から降りてスタート!

YU-GO下部の渓相
積極的に泳ぐで

屋久島の河川の下部はホルンフェルスという黒っぽい岩盤が発達しており、やたらとヌメったり、全然ヌメんなかったりする…

よくわからない岩が多い。今回自分はラバー底で来てやばかったらフェルト足袋に交換できるよう両刀装備できた。 

ま〜確かに滑るところはあるけど、大したことなく、ラバーで全然オッケ

湯川は下部から面白いところが多く、親水性の高い遡行が続く 水もめっちゃ綺麗! こいつは良い! 泳いで取り付く滝もある、そんなに水も冷たくないから大丈夫

屹立する岩
良い渓相ね

少し暗いが、概ね開けていて相当気持ちが良い 歩いていて「これ良い沢だな〜」って普通に思う 

右岸壁から
ちょくちょく泳ぎを挟む

湯川下部はちょくちょく泳いだり、小滝の微妙なのぼりがあったりと、この区間だけでもかなりの充実度だよ

2段18mぐらいか
左壁が超快適に登れる

そしてでっかい淵の先には2段で18mぐらいの重厚な大滝が出現! かなり迫力ありんす 泳いで左壁に取り付く ポムチムでも快適に登れてサイコ〜!! ここが下部のハイライトですな

滝上もちょいとゴル風
小滝の連続

滝上も退屈しない渓相が続き 楽しめる 湯川 良いね〜

そしてユーゴーロ
後半の入り口の砂防ダム湖

と、ここでしばらくはゴーロになり、前半戦終了 林道の橋をくぐると、大きな砂防ダムがある 左から越えると、なんとダムの上は湖に。。 仕方なくちょい泳ぎすると、異常に水が冷たい!!!! 下部よりどっと水温が低くなってる どういうことなんでしょうか

そしてこの目と鼻の先にはついにユーゴの滝(一つの滝というより巨大な連瀑帯)の下段が始まるのである

でた!
でんっ

現れたユーゴの滝下段 これは30〜35mぐらいだろうか 亀の甲羅みたいな感じになってていきなり異様な雰囲気

当然登れないので、右岸から簡単にまく。

下段落口
花崗岩の沢へ

ストレートに落ち口に着くと、屋久島の沢らしい花崗岩の眩しい渓相へ変化 わざわざ泳ぐ必要のない淵でM氏は泳ぎ始めて滝を登っていた。

なぜか泳ぐMし
ユーゴの滝 第2滝

そのすぐ上では、またまた大きな釜の2段15m滝がある これは湯川の滝 第2滝といったところかな 

右岸を8mほど泳いで、下段のトイ状を飛びスラブから巻き気味に登る 最後は直接落ち口を狙うと厳しいので木登りで超えた。 すぐ先に何やらクソデカい滝が見える…

でんっ
めちゃくちゃデカい

現れたのは3段100m級の巨大な段瀑 これが所謂ユーゴの滝の本滝だろうか? 巨大な釜を従えた異形の段瀑

中段は右岸からせり出した半トンネル状の岩盤内を通り完全に見えなくなっている こんな滝は見たことがない!!

すごいなこれは! あの中は一体どうなっているのだろうか、自然の作り出す神秘的な造形に思わず笑うしかない

屋久島でも非常に特徴的な面白い地形でした! 沢屋ならずとも滝が好きな方にも是非この滝は見て欲しい、本当に面白いので!

渡渉し、右岸の樹林から巻く
中段のテラスで鑑賞

巻いていると滝の中間部に出られそうなところがあり、鑑賞 トンネルに吸い込まれる様は見れば見るほど不思議

右岸巻きを継続するよん

本滝の最上段
本滝の落ち口より海!

最上段は20mくらいの直瀑 ここも滝壺に降りれるかと思いきや 案外険しい地形で下には簡単に降りられない 

滝の横をトラバースし、巻きながら最後は垂直の木登りで滝の落ち口にドンピシャで出る 落ち口からは海が一望し 注意して下を覗き込むと、トンネルに吸い込まれる瀑水がよく観察できる 

そして上流側、なんとそのままデカい釜になっており、奥には20mぐらいの滝がある。この滝が最上段なのだろうか?

すぐに滝
ユーゴの滝の落ち口

この20m滝も継続して右岸巻き ところが、その上にもまた滝、滝、滝と実は連続しており沢に降りる隙が全くない。。

それも一回一回滝の様子を確認できる感じでもなく どこまで滝なのか全く想像つかないが、何れにしても先ほどの20m滝から再度巻き始めて、すでに7.80m近く高度を上げている。ここの様子が全く見れなかったのが残念でならないが、ユーゴの滝は想像を超える規模の滝のようだ。。 いつか今回見れなかったこの区間もドローンで空撮してみようと思う。 どうなっているのだろうか?

渓たそのルーファイで極力小さく、巻きつづけ、やっとこさ落ち口についた。これで湯川の滝は終了した 上流は穏やかながらも楽しそうな渓相が続いてそうだ

ナメチム
造形

この区間も美しいもので、良い感じのナメ、直線状に侵食された水路があったりと存分に楽しめる。

取水堰が近づいてきたところで、最後の滝

10m滝
飛び込んで遊ぶ

最後の滝では後悔のないように存分飛び込んで遊ぶ 左から高巻きほんのすぐ、林道が近くところで遡行終了〜!

湯川は名渓といっても良いレベルの楽しい沢でした。 下部は文句なく楽しめ、中間のゴーロと人工物が若干興醒めだが、後半の大連瀑は一見の価値あり! 巻き巻きになっても全然楽しめるのでオススメします!  全体を通して2級ぐらいで、相当手頃に楽しめる良い沢です かなり気に入りました 是非いって見てくださいね〜 M氏・渓たそ お疲れ様!

遡行図

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