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2020-08-15

南会津 袖沢 御神楽沢

2020.8.13〜8.15

北ノ又川の山行の最中、中ノ岳避難小屋で中澤さんから袖沢御神楽沢へ行く旨の連絡があった。

下山後、計画に乗っかって良いか尋ねると快諾してくださり、M氏にもどうにか休みが取れないか調整試みたがダメだった。

自分のわがままで私だけ計画に乗らせてもらうことに、M氏を新潟駅で降ろしてしまったことは今更だが大人気なかったかなと反省している…

優しい仲間と、わがままを聞いてくれる仲間に恵まれて、、感謝しかありません…

袖沢御神楽沢といえば、南会津を代表する有名な渓谷であり、名峰会津駒ヶ岳に至る古典的なクラシック沢登りルートの代表格だ。

かくして、2泊を終えて間髪入れずに翌日から2泊の沢旅がスタートした…!

wakaさんの動画です!
8/13
檜枝岐の道の駅は朝から混雑していて、登山の格好をしている方が多い。
どうやら皆、会津駒のようだ バス停から滝沢登山口まで結構あるのにすごいな〜と思ったり。
今回、御神楽沢のルートは最もポピュラーな三岩岳登山道→ミチギノ沢下降→御神楽沢→会津駒→下山
というもので、最近のほとんどの記録がこれだと思う。
この場合、入山地点と下山地点が結構離れているため、事前に中澤さんの車を会津駒の登山口にデポしこちらの車で三岩岳登山口へ向かった。
そういえば昨年、保太橋沢から下山するときもこの登山道は使ったな〜
三岩岳の登山道は超超急登で、体力が根こそぎ持っていかれる…  3時間かけて避難小屋に到着するときは雨がぱらついていた。
避難小屋からは窓明山方面の湿原を目指す。
湿原から藪に突っ込み沢型を下ってゆくと次第に水量が増えていき、沢らしくなってくる。
ミチギノ沢の下降は順調で、特に苦労した場面もなかった。
時折現れるゴルジュは反対側の保太橋沢によく似ている。 水の色も同じような笹緑色?
ミチギノ沢は意外と水量が多く、普通に沢 実は御神楽沢と水量差はそんなにない。
後半はそこそこのゴルジュが連続して、楽しめた!
途中、中澤さんが良い型のイワナを素手でGET 天才野生児です!
御神楽沢出合には順調に到着し、早速幕営支度 やっぱり中澤さんの野営テクは半端ない〜! 湿った薪を大量に集めたがボウボウと燃え上がり
アツい夜を過ごした。
沢での何よりの喜びは仲間との語らいだ、大自然の中 全てのしがらみから解放されて自由なひと時を過ごす
こんな贅沢は他では味わえない。
8/14
本日は御神楽沢の遡行 悪場は少なく快適な遡行だった
この沢はヌメリがかなり強く、フェルトソールでないとかなり辛い場面もあるので注意したいところ。
フェルトはフェルトで密な岩ではとても滑りやすく、コケまくった!
トイ状では荷揚げと連携で左岸の凹角から越えた、川幅いっぱいに流れる御神楽沢は明るい沢だった!
(魚がたくさんで有名だが、魚影かなり少なくない!?)
思った以上にペースよく進め あっという間に名物の畳岩が奥に見えてくる。
あれっ!? これ畳岩だよね?? 思った以上に可愛いサイズだったのでみんなほっこり笑顔
ドーン!広がっているもんだと思っていたが、実際はかなり小規模
それでも平らな岩でのんびりしない訳にはいかない、しばらく畳岩で腰を下ろして休憩しました。
畳岩は可愛いサイズです!!
斜瀑+8m滝
中澤さんは直登し、wakaさんと私は右岸巻き
この先4m滝をかけたゴルジュを超えると2段10m滝 一応この沢の核心部
下段は右から、上段は残置のある岩棚をロープを出して超える スムーズに行きほとんど時間を食わなかった。
この先、ナメとゴーロが連続する ゴーロの区間は思ったより長いのだった。
支流が滝で合流する場面 奥に見えるのは中門岳だったかな。
豊富な水量と明るく闊達な沢はどこまでも続いてゆく〜
どこまでも明るく
快適に歩を進める
中澤さんは泳いで特攻して難なく越えていった… 私は左から巻いて進んだ
中門岳が大きくなってきた 中盤以降ゴーロが長〜い事続き ちょっとダレたりもする
御神楽沢から見える南会津の山群はたおやかな表情で、奥只見湖を挟んだ西側の山々とは対照的な雰囲気。
18m級のスラブ滝 ここからググッと高度を上げ始める。
ムジナクボ沢出合い手前の8m級直瀑
大きさは小さいが整った綺麗な滝 右岸のガレからも巻けそうだが、少し戻って左岸巻き 10分ほど
この先ムジナクボ沢の出合いにある幕営地には加工してきたというパーティが既に張っていた。
話を聞くと、ムジナクボ沢の出合いより少し入ったところに整地済みの極上テン場があるというので進むことにした。
話に聞いた通り、つい最近整地したであろう神テン場があった!本日はここまで wakaさんは釣りに出かけ三匹釣ってきた!!
素晴らしい〜!!
16時過ぎ頃だったか、テン場の前を3人パーティが通っていった、やはり人気沢 既に3パーティに出会っている。
イワナは刺身と味噌汁で平らげた ごちそうさま
中澤さんは2時間かけて ショボイ薪しかない中火をつけることに成功 凄い執念だった(笑)
この夜みた星空は、宇宙に吸い込まれてしまいそうなほど  虫も少なく快適な夜は更けていった。
8/15
今日は会津駒まで詰めて下山 予報では午前中は天気が良い感じだったが それも2日前の予報 朝ガスガスの中スタート
沢の終盤は河原を一切伴わない急峻な連瀑でガンガンの進む 難しい滝はなかったがヌメリが非常に強い
区くの字の滝はフリーで越えたが、特にヌメリが強かった
沢型が消え、少々の藪漕ぎの先には会津駒から中門岳へ向かう木道へ出た やはりガスの中で一望するはずだった南会津の山群を心の目で見つめる。。
非常に順調に会津駒へ抜けきりました! こんな天気でも登山者はかなり多く賑わっている
駒の小屋へ下ると嘘のように晴れ間が広がり、御池方面に展望を求めて少し寄り道すると平ヶ岳が圧巻の巨容が印象的だった
茹だるような夏の日差しの中、テンポよく下山しお昼前にデポした車にたどり着いた
窓明の湯で3日分の汗を落とし、すっきり 喜々とした充実感の中 帰路に着いた
袖沢御神楽沢は思っていたよりもずっと悪場が少なく、明るい穏やかな沢でした まさに沢旅というような時間を過ごし、大切な仲間と素晴らしい時間を共有できました。
焚き火を囲んでの語らい、星空… その全てがキラキラとしていて思い出すと頬が緩む そんな美しい思い出となりました。
また、急な押しかけにも快く受けいてれてくださった中澤さんとwakaさんには感謝しかありません 有難うございました!
これからもよろしくお願いします!
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