船形連峰 内唐府沢
2020.8.29
天気予報は徐々に悪化して、近場でどこか行けないかな〜と予報を見ていると宮城北部に雲の切れ目を発見。
久々に葛見さわさんと沢登りに行ってみた。
船形連峰では笹木沢が有名でもちろん行ってみたいのだが、日帰りで行くようなところではないので鳴瀬川源流域の内唐府沢にしてみた。
アクセスは漆沢ダム先から前森林道を使ってアプローするしかないのだが…
この前森林道 人生最強、最凶の林道なのだった。車は葛見さわさんの屈強なハスラーだったから無理やりゴリ押しでなんとか通過できたが、普通車では手も足も出ない凶悪な林道だった。
路面はボコボコで最大50cmくらいの溝が連続し、植物が生え放題荒れ放題 スタックしないか心臓ばくばくで約40分間 地獄の林道を走破した!!
葛見さわさん、途中から割と余裕の表情でゴリゴリ進み出し、時折ボゴォンと言う音が車内に響いても涼しい顔だった(笑)
これまで荒れていると悪名高い林道をレンタカーのスイフトやヴィッツで突撃してきた私だが、この林道だけはどうにもならないな、四駆しかも軽じゃないと厳しすぎる。
運転手も車に擦り傷がつくから…などと生温い事を言わず、両サイドから前が見えないほどの笹に覆われても「こりゃ洗車っすねぇ〜」と宣うレベルに肝が据わってないといけない。葛見さわさんはハスラーにこれほどの走行性能があると思っていなかったようで、案外いけるなとニンマリしていた…
今回最大の核心は間違いなく前森林道の走破でした!
駐車スペースから藪を1分進むと枯沢になり、20分少々で内唐府沢左俣に到着した、地形図に水線も描かれていないが本流の右俣よりも水量が多い。
左俣を10分くらい下降すると、遡行する右俣との二俣に到着。 水量は減り切っているのだろう かなり少ない。
そしてこれまで経験がないほど大量のイワナが泳いでいる、楽園状態 残念ながら私も葛見さわさんも釣りの心得はない…
右俣もしばらくは平凡だが徐々に両岸スラブになり始め、期待が膨らんでいく。
あんまり暑いので、ちょっとした淵でクールダウン イワナがぶつかりそうなほど大量にいて驚愕だった。
30mほどの長淵は右岸を容易にへつれそうだが、暑い暑い今日は泳ぐ以外に考えられず 葛見さわさんはスーッと奥に消えていった。
淵の先はミニゴルジュになっている、ここからは楽しい区間
左岸に大スラブが見えると、7,8mほどの滝がドシンと構える 登る以外に先には進めず左壁を進む Ⅲレベルなんだと思うが、ホールドスタンスともかなり細かい
ロープを出したのはこの滝だけ、落ち口のボロいハーケン以外支点は取れなかった。
ここから間髪入れず小滝が連続し、飛び込んだりスライダーしたり最高の楽しさ!
この小滝は右壁をへつるがヌメりがやばい上に有ってないようなホールドばかり 落ちても釜なので危険性はないがなかなか厳しかった。
振り返ると見事な渓相である、林道ゴリ押しが報われる!
小ゴルジュ先は穏やかなナメゾーン この緩急がイイね
このナメも悪くない、これは名渓じゃないですか!?
釜ゾーンpart2 飯食って寝っ転がってのんびりモードの場所でした。
水質もクリアで気持ちいいね〜
見事な渓相 東北はこうでないと
無理やり浸かるくらいがちょうどいい 暑すぎる!
深い淵が多くあり、遡行感度最高の区間 これより先は森が降りてきて源流の雰囲気に。
4mの幅広滝
森区間は割と長く、その先には5mの整った滝が現れる ここには釣師用のトラロープがかかっている
5m滝からは小ぶりながら綺麗な滝が連続している、6m滝は左壁
3条4mは左に巻道あり
多条の6mは左から快適に進んだ。
綺麗な滝が連続して嬉しいね〜
やがて完全に源流の雰囲気になったところでco710の枯沢に舵を取る 200m弱の登りで尾根を乗越し 左沢の下降へ移る。
左沢は特に問題になる箇所もなく、かと言って見所もない スタスタ歩いてco590の二俣から林道に復帰しました。
内唐府沢は完全に林道核心で、全ては林道を走破できるか否かにかかってます。 前森林道を歩く場合3時間はかかるでしょう
沢は7mのロープを出した滝以外は絵に描いたような癒し渓でとても楽しめます。日帰りでも十分周回できかなり良い沢でした。
ただ、日帰りではもったいない部分も多く、渓魚と遊ぶ場合はゆっくり1泊するとこの渓谷をより楽しめるかと思います。
とにかく林道以外は超オススメの一本でした! 葛見さわさんお疲れ様でした!
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