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2020-09-20

南八甲田 黄瀬川

2020.9.19-20

9月の4連休 狙っていた山域の天気予報は悪くて延期に 東北方面はお天気が持ちそう

青森は八甲田の代表的な渓谷である黄瀬川に行ってみた。前日に酸ヶ湯で60mm以上の降水があり、前1週間の累計も100mmを超えている

かなり不安だがとりあえず行ってみた(笑)

仙台からでも八甲田まではかなり遠い、23時前に仙台を出て十和田の発荷峠についた時は2時近い時刻に…

9.19

5時半に起きて黄瀬林道の入り口まで移動

歩き始めたのは7時くらいだったかな まずは黄瀬川沿を長い林道歩きだが、秋の空気に包まれたブナ林が大層美しくて苦にはならない。

黄瀬川はやはり増水しているようで、濁った水が勢いよく流れていた。

2時間少しの林道歩きを終え、松見の滝に下ると写真でみて記憶していた姿の1,7倍くらいの水量が流れ落ち、流心は茶色く染まっているほどだ。

遡行は可能だが、濁りはかなり強いのは明白だった。 でもこのくらいならなんとかなるかな

松見の滝は北東北随一と言っても良さそうな、圧巻の滝 200mを超えるという左岸壁 紅葉の時期はこの上ない絶景になることでしょう。

遊歩道の途中少し藪を分けたところにいい展望台があった 露出が失敗している写真しか撮れなかった…

遊歩道を戻り、コルからドロドロの斜面を降りると松見の滝の上流に至り 遡行スタ〜ト

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平時はエメラルドグリーンの水が流れるようだが、今回は濁りが強く 少々残念な水質

水量も多いのでちょっとした所でも手間取ってしまう。

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小滝は概ね快適だったが、非常にヌメりの強い沢でフェルトが推奨される。

増水していなければ癒し満点の遡行となるだろうが今回はなかなかに癒しとは程遠い…

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この辺りの滝 数年前の記録だと埋まっていない大きな釜だったようだが、大体は埋まっている

5m滝は水量が多く面倒なのは明白なので右から巻く。

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幅広4mも川幅いっぱいに水流があり右巻きとなった。

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3m滝 釜の姿は残っているが豊野さん著の62選に載る深い大きな釜ではなくなっている。

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こちらも62選に載るエメラルドグリーンの水が流れるトロだと思うが全く様子が違う。

まず、岩が白くない おそらく1m程度川底が砂利に埋まったのだろう 水の色は依然マッディーだ

ちょっぴり悲しい気持ちになる

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渓相はよく、東北感の趣があるのだが、如何せん水の濁りが強いのであまり癒されるものではなかった(笑)

魚影もほとんど見ない あらあらイメージとは随分違いますな

でもやっぱり楽しいのは仲間のおかげ 仲間がいれば大体楽しい。

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長根沢が近くと一箇所 暗い淵があるがここのぬめりは凶悪だった!

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長根沢はびっくりするほど細い支流で最初はただの枝沢かと思った。 出合い100m先左岸に最高のテン場があるが、時刻が早いのでもう少し進みco660付近の川原を幕場とした。 ここもかなりいい所

早速女性陣は釣りに出かけるが釣果はゼロ 魚影も全く見なかったので仕方がないね。

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魚は釣れなくてもつまみや飯は結構持ってきたから十分

ちなみに焼いてるのはシシャモ 沢で飲むビールうんめ〜

9.20

明け方に結構な雨が降り 朝起きると水を溜めたタープが鼻の先に接しそうになっていた

適当に準備し あまり天気も良くないなかスタート

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てくてく歩いてると名物の柱状節理のお目見え 結構迫力あって名所好きの私は気に入った。

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続く名所は崩壊した壁の残骸 こんな模様の岩は見たことない 将棋の駒のような形に縞々 オレンジ色もどこか不気味

これはなかなかインパクトのある名所だった!

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相変わらず、水の色はお世辞にも綺麗とは言えないが、渓相の変化も面白く 知的好奇心の刺激される遡行が続く

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クランク状に方向がターンする場所はこんな感じの側壁が続いていてこれまた名所 溶岩かな?どす黒い

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難所は全くといってないが、時折小滝が現れていいアクセントになる それにしても本当にぬめりが強い…

写真の4m滝上はいきなり開ける

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突然泥壁スラブが開け ナメちっくな感じ ここも名所 名所が目白押し

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黄瀬松島は期待してたほど大したナメでもなければ圧巻の景色でもないが 巨岩の上に茂る木々や赤茶色のナメは十分に見どころとなった。

水は最悪に茶色くて ぶっちゃけ汚い おとといの雨がまだ影響しているのだろうか?

八幡平でもそうだったが、源頭に沼や湿地を有する沢は増水すると濁ってめちゃめちゃ汚い色になる

ここ黄瀬川も源頭に黄瀬沼という大きな沼を有する、ここから増水によっていろんな成分が流れてきたり 撹乱された土粒子やコロイドが濁りの原因なのだろう

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黄瀬松島は紅葉が綺麗そうな感じ また来てみたいな

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その後の名所は赤いナメ 長くはないが適当な頻度で現れる

ま、名所ってほどでもないけどね

co1060で黄瀬沼から流れてくる支流と合流するが、本流を登山道まで詰めることにした。

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co1090の二俣を右手に入る 周囲は崩壊地が多くて火山感が一際強い

水の濁りも突如なくなる 濁りの要因の一つは温泉成分かな

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その後はただひたすら登山道まで歩く

登山道に出るとお昼過ぎ 頑張って下山すれば猿倉温泉からの終バスに間に合うが ピークに行きたい

近くにあるピークは駒ヶ嶺 行ってみましょうか

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駒ヶ嶺の登山道は最悪の藪に囲まれていて地獄を見た 途中眺めが良いが なんとピークは展望皆無な藪に囲まれた三角点があるのみ!!

途中から見えた展望が気持ちよかったので良しとしましょう

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黄瀬沼も見えてる

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八甲田の山域も美しい森と湿原に囲まれている…

藪道を戻り3時間の下山を経て猿倉温泉に到着 女性陣が親切なおじさん山屋を逆ナンして黄瀬川林道まで送っていただき車を回収できました。

本当にありがとうございます、東北の方は親切で優しい

黄瀬川は62選のイメージで行くと相当変わってしまっていますが、名所が多く決して退屈沢ではないです 遠方からもくる価値は大いにある渓谷ですよ 八甲田の森も綺麗 特に平水の時に行けばこの記録よりは綺麗な感じだと思います。

そんなに濡れるところはないので紅葉の時期にいかがでしょうか

中澤さん、Wakaさん、M氏ありがとうございました!

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