特殊性癖と行く皆瀬川中流部
2022.8.6
勤め先の部・課では20代が俺含め5人いる、でも俺以外まともな趣味と言える趣味を持ってる奴がいない。
酒飲んでばっかりのやつと、家でシコってアニメ見てるだけのやつ、遊戯王は株だ!とかずっと得意げに話しカード投資に明け暮れてるやつ、話しかけても何にも反応がない壺みたいなやつ。
今回はずっとアニメ見てて、ずっと家で自慰行為に耽け、本当にやばい性癖を持っている吉原を川に連れ出してみた。
吉原はつい先日コロナから復帰したばかり、元から極度の痩せ型だが、コロナでさらに痩せたようだ。
アウトドアなんてしたことがなく、連行する直前まで家でシコってる方がましだ!と断り続けてきた吉原に沢は響くのか!?
行くところは、皆瀬川の中流区間 ここは春川や虎毛沢のアプローチに使う長い林道が並走している区間。
林道が並走している故に、わざわざ沢を歩く人は少なく、記録なんかもない。
間違いなく歩かれてはいるだろうが、どんななのか気になりこの調査に吉原を連れて行くことにした。
阿部旅館近くの林道に入った瞬間にあるスペースに車を停めて、目と鼻の先にある皆瀬川に降りようとするも、両岸スラブで降りる場所にやや苦労する。
吉原は極端に運動不足であり、元々の運動能力も異常に低いという。なんだかよろよろした歩きで、くるぶしの水圧に負けてぶっ倒れていた。 これは終わったかもしれない、吉原今日死ぬかもしれない。
皆瀬川中流部は、なかなかデカイ渓谷であり、水量も流石に豊富だ。 しばらく進むと、大きな淵にあたり、ガチ泳ぎになりそうなので、左岸の林から高巻く事に。 吉原はというと8mほど斜面を登っただけで喉から内臓が出そうなうめき声を上げている。
死んだかな?と思ったが生きていた。 楽しい?と聞くと、サイコー!!!!と返事してきた
何箇所かスクラム徒渉で渡るところもあり、ああ、不慣れな人って川ではこんなに大変なんだな〜と思った。
川幅いっぱいのトロの先には左岸の大スラブが広がる。 雰囲気は大渓谷そのもの、魚も泳いでいて案外楽しいかも
右岸に見事な一枚岩が続く場所はバンドが林道になっているのがよくわかる。 林道からも見える場所だが、ここは景勝地にもなり得るような景観 葛根田川のお函になんとなく近い雰囲気がある。
岩棚が発達した渓相になり、ここもいい感じだ! 枝沢が滝となって注ぐ場所は非常に心地よい。
吉原も少し感覚をつかんだようで最初よりは早めに歩けている。しかし岩棚を歩いていただけなのに、ちょっとしたヘツリで吉原は川へ落っこちてしまった。 幸いドコモぶつけず無傷だったが、本当に些細なヘツリでも人間は落ちるんだな〜と認識できた。その後、吉原は落ちた恐怖からかしばらく足が震えていたが、なんかギャグ言ったら和んで元に戻った。
それにしてもこの岩棚状のゴルジュは長く続く。 景観的にも十分良いのでやっぱり眠ってたな〜という感じ
2箇所ぐらい泳いだかな、ほんの数mだけれど 吉原はまさかの泳ぎが上手で、水泳部だったらしい。 泳いだときだけめちゃくちゃ喜んでいた。
またも長〜い淵 今日は泳ぐ気満々できたが、なんと気温20度 流石に寒くて、ちょい泳ぎくらいで精一杯だ。
水はぬるいが、さすがに大きな淵は泳ぐ気にならず、岩棚と樹林から巻く
最後のクライムダウンで吉原が怖気付いてしまった。 靴が全然効かないと嘆いている。うっそ〜ん ラバーバチ効きよ?
っと、、あれ??? フェルト?? なんと俺がフェルトの靴を貸していたことが判明! 吉原にすまん渡す靴間違えたと詫び、降りれないというので肩車して沢に降り立った。 M氏より軽い吉原だった。ここで吉原はもう疲れたと発言
ちょうど板井沢の出合いだったのでここ切り上げる事にした。
板井沢出合いから先、皆瀬川は屈曲し、かなりのゴルジュを形成しているだろう。 少し先を除くと両岸から温泉が湧き、湯気がもくもく湧いていて不気味だ。 両岸はさらに切り立ち、迫力がある。 この先に行きたい気持ちがあるが、吉原を置いて行くわけにも連れてもいけないので林道にエスケープする事に。
板井沢はすぐに大きな釜を持った登れない滝があるので、左岸から巻くとすぐに林道に出た 林道を歩いて25分で車に戻ってこれた。 吉原は「生実感しました!」「でも性のがいいですね」とか言ってた。意外と楽しかったようだ
皆瀬川中流部は、多くの沢ヤに素通りされる区間です、春川ダイレクトクーロワールなんかは初日行程に余裕たっぷりなはずなんで、皆瀬川の中流部から遡行されてみてはいかがでしょうか? かなり綺麗なので林道素通りはもったいないと思いますね。
今回見れなかった板井沢〜林道横断橋までの区間は、そのうちなんかと併せて見に行きたいと思います。 あとアブかなりいます〜
その後、吉原と川原毛大湯滝に行ったらめちゃくちゃ楽しかった! 川原毛大湯滝はマジで最高!で、水沢うどん食って帰仙