朝日前衛の隠れ沢 明沢川〜野川合地沢
2024.8.15〜16
2024お盆第2弾 台風の予報にビクつきながらもどこか行けるところは・・・
中澤さんの提案は朝日前衛の明沢川ときた! 明沢川は山形県と新潟県を結ぶ国道113号から少し入ったところにある沢。荒川支流の横川上流部にあたる沢で結構規模の大きな沢だ。
明沢川は、金目川の東を流れ周囲は朝日連峰から続く1000m級の深い山に囲まれている秘境の川。
下山ルートがポイントとなるが、今回は山越で野川方面の合地沢を下降することにした。
まさかの2週連続で長井ダムに集合。中澤さんおはよう!!合流したら合地沢の脱渓点あたりに一台をデポ。
結構長いドライブで明沢川を目指す。明沢川の林道に入るもすぐに大型土嚢に塞がれて長い歩きとなる。
林道は次第に藪っぽくなってきて、相当ストレスな感じ。2時間ほど歩き、林道が不明瞭になったあたりからいざ入渓! 待ってましたと言わんばかりに早速大量のアブが襲来
入渓すると早速スラブが発達していており、まるで下田川内の溪を彷彿とさせる。ただゴルジュっぽい地形はありつつも足がつき、厳しさは感じない。
co520で右岸から出合うソボネ沢には100mを超えるような巨大スラブ滝が見えており、滝の下まで鑑賞しにいく。 これはすごい、水量は少ないが天まで登るようなスラブ滝だ。傾斜も緩く登れそうだ これはいつか登りに来ないといけない。
一方で中澤さんは釣りを頑張るが全然釣れない様子。そういえば魚影もあまり見かけない。
co540付近からようやく滝が出てきて沢登りっぽくなる。ヒッコミ沢出合や先のナメなどは非常に美しい。
明るい沢歩きが続き、行先には8mの魚止滝が現れる。中澤さんはここまで諦めずに釣り続けたが、釣果は毛虫1匹。 天才すぎ
魚止滝の先は一転してゴルジュが続く。ただそれほど深いゴルジュではなく、難なく進むことができる。
透き通った水が綺麗で癒される。アブもそんなに気にならなくなってきた。
周囲はスラブの岩肌をもつ名もなき山々に囲まれている。 明るく優しく美しいゴルジュが続いて楽しい区間だ。記録が少ない沢なので何が出てくるだろうと身構えていたが、どうやら明沢川は名の通り、朝日らしい明るさと里山の優しさをもつ沢のようだ。
猛暑なので積極的に水に浸かりながら遡行を続ける。秋だとこうもいかないだろうが、かといって泳ぎが必須となる場所も少ない。
今はいくら水に使ってもすぐに乾いてしまう。
右岸から支流が9mすだれ滝となって注ぐ淵。 果敢に突っ込むも意外と流れがあり、突っ張れないから左岸の岩棚から巻く。 ここが一手悪くてお助けをもらった。
ゴルジュも緩んできてそろそろ幕営地を探す。時間はまだ12:30だが好物件を発見。
出発が早すぎたか、思った以上にスタスタきてしまったか。 時間をだいぶ持て余すが、焚き火をつければ何時間でも過ごせる。 はずだったが、暑すぎて焚き火に近寄れず。 木陰で昼寝して時間が過ぎるのを待つ。
8/16 翌日も本流を忠実に詰めていく 滝はいくつかあったが、問題なく尾根に到着。
そのまままっすぐ合地沢を下降していく。 途中で懸垂下降する滝もあるが、ほぼほぼゴーロで下降に適している。グングン降っていった。
Co830付近ではミニゴルジュの先が大滝になっている。懸垂支点も取れないためどうしようかと思うが、左岸から巻き下れた。滝を見にいくとボロい岸壁に囲まれた大滝は絶望的な雰囲気。なかなかの景観にびっくりした。
あとはゴーロと堰堤を幾つも降りていく、下降向きの沢だった。
今回はマイナーな朝日の沢を辿る沢旅だった。明沢川は人臭さが全くなく、まさに隠れ沢。
こういった沢登りがとても面白い。これからも朝日周辺の隠れ沢には沢山行けたらと思っている。
中澤さんありがとうございます!