摩耶山 鼠ヶ関川左俣
2024.9.1
摩耶山塊は、朝日連峰北西部にあり南北30km直線状に標高1000m級の山々が連なる。朝日連峰や月山の陰にありかなりマイナーだが標高の割に険しい山容で主峰摩耶山や湯ノ沢岳はハイグレードハイキングとして密かに人気がある。
ここは沢登りのフィールドとしてはほとんど開拓されていないが、この周辺の番人である名ブログ「流れに逆らう」では摩耶山南面の鼠ヶ関川が調査遡行されていて、どうやらかなり楽しい沢のようだ。
今回は宮城メンバー(後にゴルオヂ)6人を集めて大所帯で鼠ヶ関ゴルジュパラダイスを開催した。
車一台を摩耶山の関川登山口にデポ ここは車数台しか置けないので注意!鼠ヶ関川の入渓点へ向かう。
ここもギリギリ車数台おける感じであまり広くない。道もあまりよろしくない。
早速入渓と行きたいが、川床まで微妙に降りづらく、木を握って慎重に川へ降りた。ちょっと先に林道の橋があったからここから入渓した方が良さげ。
沢は最初植林の中を流れる田舎の小川だが、すぐに事は始まる。
右岸からの小支流を迎えると沢は屈曲し、壁が迫り何やら始まる予感。そしてコーナーの先には光芒差す魅惑のゴルジュパラダイスが出迎えてくれた! 6人の歓声がこだました! GONZO教授、モーリー閣下、静かなる首領鶏さんは興奮のあまりすでに滝に取り付いている。水路の奥には5mの滝が轟々と落ちているが、スタンスばっちしで快適に登れる。この先も快適なパラダイスが続き最高すぎ
ゴルジュは一旦落ち着き、大木や手軽な小滝登りを楽しんでいるとすぐにco300の二俣 今回は左俣へ舵を取る。すると早速ゴルジュエンカウント!
続いてのゴルジュは一筋縄で行かぬと言わんばかり。ぬらっ黒光りした両岸はくっつきそうなほど狭い。7mほどのチムニー滝だが、隙がない。 ここは静かなる首領鶏さんがリードを買って出る。 素晴らしい身のこなし、デカいハンマーでハーケンは一発で決まる! 上部は突っ張りながら突破! かっこいい〜
すぐ上には登れそうにない15mクラスのツルッとしたスラブ滝がある。ここは右壁から巻くが、相当しょっぱく、際どい巻きとなった。
先ほどの悪いゴルジュを超えると水に浸かっての楽しいゴルジュパラダイスが待っている。6人で狭いゴルジュに突撃すると写真のように大渋滞が発生してめちゃくちゃ面白い!
早く行け〜! 巻くなよ! 等々の怒号がゴルジュを飛び交いクソ面白かった
終盤にかけても滝は続き、7m滝は水流をドシャワーで超える。ゴーロを挟んで出てくる15mはある滝はGONZOU 教授はフリーで行ってしまったが、どう考えても要ロープ GONZOU 教授はロープを持っていないため、モーリーさんが改めてリード。ここ、結構難しいらしい。 みんくずとポイチムは右から巻いたがどう考えても巻いた方が早いw
流水が細くなり始め最後の3段滝はフリクションばっちりで楽しく登れた。
藪という藪はないまま荒れ気味な登山道に合流! 少し行けば景色は開け、険しい山並みが一望できる。
霞がかった摩耶山塊のやまなみは標高1000mそこそことは思えないほどに険しく勇壮だった。
下山は快調で1時間弱でデポした車の待つ登山口に到着!
鼠ヶ関川左俣は辛めの滝が多く、ゴルジュも発達した素晴らしい沢だった。右俣も気になるし、摩耶山東面はさらに険しい沢が沢山あることだろう… 興味は尽きないですね
モーリーさん、鶏さん、権蔵さん、バニ子さん、みんくず ありがとうございました!!
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