朝日連峰 見附川・高松沢
2024.10.5-6
朝日・見附川から主稜線に抜ける沢はまだ行ったことがなくて、ケーシと高松沢に行くことになった。
見附川は、くずみんと訪問した見附荒沢の印象で結構厳しめの沢が多いかなという感覚。その中でも高松沢は下山が長いものの流域の中では最も登りやすい沢 というイメージだった。
見附川は、冗長な下部区間はすっ飛ばして、日暮沢小屋から山越で入渓するのが一般的である。我々も当然山超えで行くこととした。
10/5 日暮沢小屋(6：00)-見附川(8：00)-岩魚止滝(9：30)-Co1210幕営地(13：40)
日暮沢小屋の駐車場は早朝から大混雑！ 賑わう登山者と逆方向へ向かい、日暮沢から山越えをする。
見附川への山越えは2時間程度だ、テープもあり分かりやすいが、下降沢はちょくちょくクライムダウンがある。最後は空中懸垂で見附川に降りる。ここは上流側に踏み跡があって本来懸垂下降の必要なし！
見附川は豊富な水量と際立つ素晴らしい水質である。オバラメキ沢は出合いの少し先に立派な大滝があり、鑑賞しながら休憩を挟む。
腰まで冷たい水に浸かる場面はあるものの、決定的な泳ぎは避けてこれた。しかし、高松沢出合直前でとうとう水路ゴルジュが出てきてしまい、意を決して15mほど泳ぐ。 あまりの寒さに絶叫する。まじに気絶するかと思った。
入りトウヌシ沢やトウヌシ沢本谷を有する本流には、岩魚止滝が轟々と流れ落ちる。ほ～！と鑑賞のち、右手にの高松沢へ入る。
高松沢は暗いゴルジュの中、いきなり90度屈曲し12.3mの滝が現れるが、これは右壁から登る。
その後は次から次へと滝の連続だ。 深いゴルジュの中ではないので、閉塞感はないが、釜を泳いで取り付くものが多く、その度にブルブルと震える。
滝場は一旦落ち着き、ほっと一息つくが本当に寒くて意気消沈気味だ… すると一見厳しそうな美しい10mの直瀑が出てきたぞ。
この10m直瀑はケーシリードで水線左をシャワーで行く。 最後の抜けが悪かった、KCナイスリードだね！！
もう泳ぎはないだろうと高を括っていたが、とんでもない。 まだまだ泳ぎまくりですわ〜
3.4連続で泳いで取り付く滝が出てきて、リアルに低体温になりかけた。思っていた高松沢のイメージと全く違う。高松沢は泳ぎと滝登りが連続する沢だったのだ…
どの滝も、元気で寒さに異常に強いKCが先陣を切ってくれたので本当に助かったよ。
泳ぎが連続し、完全にへばりかけてきたころ、ようやく陸から登れる滝が増えてきた。そしてより岩岩しく、朝日連峰よろしくバッキバキのガッチガチの花崗岩だよ〜 太陽も出てきて一気にHP回復。
泳ぎ地獄が終えて、快適に進むとこの沢ハイライトの連瀑ゾーン！
下段の30m滝は左の草付きと露岩の混じったところから登る。ここで陽も出てきて最高だね。
上段の30m滝は右から直登も考えたが、左の草付きから滝の際から最後は流水ラインに入って落ち口に抜けた。
連瀑ゾーンの後、2.3の滝を越えるとCo960辺りで急に綺麗な小川みたいな平流へと変わった。ゴーロの岩も小さく歩きやすくてとても綺麗なゴーロ。こんな綺麗なゴーロなかなかないかも…！？
Co1080を左俣の本流へ行くと、滝場のROUND2開幕。ぶなの記録で見たことのあったカンテ状の滝はヌメりを磨いて登った。
カンテ滝はツルツルで支点も取れないので、一歩が逡巡した。この滝の上も少しゴルジュが続くが厳しいものはなかった。
これらの滝場を超えたところで、沢は完全に開けCo1200付近の適当なところで幕営することにした。
時刻は14時前なので、進めば普通に稜線に抜けれると思うが折角泊まり装備なので…
10/6 Co1210幕営地(6：40)-稜線(7：50)-竜門小屋(9：15)-日暮沢小屋(12：50)
翌朝、濃霧で視界が効かない中スタート 多少の小滝を登っていく、特に藪や面倒なことなく、ヌルっと登山道に抜けた。高松沢の詰めは相当楽！
ここから日暮沢小屋までは、朝日主稜線の縦走となるが、ガスの中で涼しく快適なハイク。
寄り道した竜門山ではガスも抜けて、秋色に染まる雄大な朝日の景色を堪能できた。
ユーフン山のアップダウンが苦しい登山道だが、サクサク降りて13時前に下山できた。
高松沢はスーパーいい沢ですぞ〜！ 遠方からの訪問でもきっと満足できると思います。
