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2019-08-12

奥美濃 明神洞

2019.8.12

明神洞、このあり得ないほどマイナーな沢をネットの海で発見したのはなんの因果か…一方では「奥美濃の小黒部」などと謳われ鮮明さに欠ける画像でもかなり気になる渓相を呈していることがわかる。

富山起点!など評価に信頼性のあるサイトでも掲載され一見の価値アリとのこと。

この機会を逃してしまっては、もう2度とこの明神洞に行く機会はない。もはやそんな感じすらするほどのマイナー具合。モノ好き3人に異論を呈す者は現れず、いざ参らん!

ラステン洞戸での寝苦しいような、しっかりと寝れたような、そんな夜が明けて我々は上大須ダムへ舵を取った。

根尾東谷川沿の道はかなり長く、大きなロックフィルダムの堤体が見えるまでかなりのドライブであった。

堤体の上を通り、明神洞への入り口となる東河内谷沿の林道終点に車を停める、落石多し。案内図等が設置されていてかつては明神洞にかかる明神滝を観光地化する働きがあったことがわかる。

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伏流する東河内谷を少し進むと水が復帰し右手に小さな滝を持った明神洞が出会う。ん?んん?なんだか藻がすごい。まさか、話題のミズワタクチビルケイソウ??

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うっそ!!藻がやばい!これはちょっとショックかも。台風とかで大水が出れば流れるのだろうか。

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すぐに明神滝18m級が現れる。これは滝を直登か、やばい巻かの2択。直登を選択し、まずは私が登るものの、残置2つからランニングを取って、バンドから激シャワーになり1.5mほど上がった場所でスタンスが乏しくなりビビって敗退。続いての江戸切子さんは流石の登攀力、相当際どいムーブで登りきった!!

上にはしっかりした支点があるようでロープ1本を固定しパンダさんがタイブロック登攀(上写真)そのロープで江戸切子さんの荷物を上げる。残る一本で私がフォローで回収。あのシャワー部分はやっぱり怖くてゴボウで超えた…成長がありません…

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息ができないシャワー核心、タイブロック登攀も楽じゃない。

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上写真、パンダさんも滝上へ到着

江戸切子さんはマジですごいです。並の沢ヤより全然登れるし精神力もタフです、尊敬!

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明神滝の上は、狭い空間で、4m滝がある。釜左手から1歩2歩、微妙な足で超える。なんとなく落ちそうで怖かったような。

上から覗くとこんな感じ。うお!すげえ秘境感!

連続する8mくらいのナメ滝、緑の滝壺が映える!しかしもが舞っていて、周りにも蔓延っている。勘弁願いたい。

ナメ滝は左岸バンドから超える。ヌメリが強かったりするので基本はフェルトが良いと思う。それでもどうにもならないほどヌメることがしばしば。

スライダーできるね。

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次の滝は右巻き。だったかな?滝が多く思い出せない。

屈折点からは壮大な風景が望む。側壁は確かに100m超えてる!すごい!!すごすぎる!!

この正面の壁には修行に使われていたという洞窟がある。

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祠にはこんなものが、あらゆる意味で神聖な雰囲気、藻を除いては。

雪国の沢テイストを感じる。

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ゴーロが基本なのが残念、これで水路が続いていたら…なんて会話もゴルジュ好きの変態トークである。

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それっぽく見えるが、実はただのゴーロ。

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江戸切子さんの顔は心霊写真じゃないので大丈夫です!顔出しNGなんです!笑 でも実際は超美白の塩顔イケメンです。

滝いろの読者各位も気になるんじゃないでしょうか? 坂口健太郎を思い浮かべてください。

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ここから3段滝が続く。若干渋いところもあった気がするが、問題なく登れる。

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ここは明神洞、大秘境の真っ只中。

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写真に写っていない滝が無数にあり、その先には期待していたナメゾーン。それもこのヘドロ地獄。藻が台無しにしている。

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終了ポイントにしようと思っていた15m滝とやらがなかなか現れず、偵察に行くとかなり先にしょぼい8mくらいの滝があった、これのことだろう。

しょぼいので引き返しましょうと提案。

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帰りは飛び込み天国!! だいたい飛び込めるので早い早い。

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やっぱりすごいところだ。

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明神滝は空中懸垂気味に降り活動終了。

実に面白い、奥深い奥美濃の洞巡り!マイナーな側壁マニアにはたまらない沢でしょう!

しかし明神滝の登攀はかなり際どく、江戸切子さんのようにⅣやⅣ+のムーブでリードができる人でないと無理だと思います。

巻きもぱっと見、激ヤバです、40%で死人が出るような巻きになると思います、神秘の領域に興味がある方は慎重に登れる方と狙いましょう。

パンダさん江戸切子さんありがとうございました!!

明日でボラ巡り最終日どこにしましょうか、四季紅での会議の末に決まったのは…

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