秋の東北美渓旅 春川周回①
2019.10.20〜22
虎毛山塊の春川は今年どうしても行きたかったが、9月10月とあった連休が雨天や台風で悉く潰れてしまった。
とうとう有給を利用したゴリ押ししかなくなったが、春川に熱い想いを滾らすtkoさんも魂の有給取得にてついに活動決行となった。
土曜にマイナー資格の試験があり、どう考えても受からない出来だったがその足で新幹線に乗り込み古川へ移動。
tkoさんと合流してびっくりドンキーで腹ごしらえ。計450gのハンバーグを食べた。きっと明日は屁が臭い…
「あ・ら・伊達な道の駅」にて小宴会のち、仮眠
翌20日 4時半起床
国道通行止めにて大きく湯沢方面から迂回、到着が小一時間遅れそう。
途中、皆瀬川に激流の泥水が流れている様子に少々ビビリながらも大湯温泉付近に到着。
天気は厚い雲がどんより。それでも待ちに待った旅のスタートにウキウキ!
ドロドロにぬかるんだトロッコの軌道跡をずっと歩くと怖いと有名な橋。川はとても渡渉できないので渡るしかないが、少しスリリング。
その後もひたすら、ただひたすら森の中を歩く。地形図には、虎毛沢の出合いから先にも破線が続いているが道は無きに等しい。すぐに春川の川原へ降りた。
ここからもひたすら長い河原歩き。途中残置ロープのある小滝を超える。天気も良くなってきた頃、最初のハイライト「三滝」にようやく到着。
三滝は春川本流、西ノ又沢、東ノ又沢が合流するところにかかる滝。東ノ又沢の滝は奥まったところにあり、視野的には実質二滝。
逆光だが、水量豊富な本流の滝と流れの美しい西ノ又沢の滝が紅葉に彩られて美しい景観であった。
三滝から上流は虎毛名物である亀甲模様のナメが続くはずなのだが、確かに部分的にはあるものの度重なる水害等の影響か、大部分は土砂に埋まってしまった模様。かなり悲しい。
photo by tkoさん
それでも垣間見える美しい模様には感動した。
やがて万滝沢出合い。
万滝沢は日本滝界においても永久に直下到達はないと思われる秘瀑「万滝」を筆頭に「50m前衛滝」「赤いゴルジュ」を擁する。
万滝沢出合からすぐに春川の目玉、ナメと釜の連続ゾーンだ。
しかし、最初の釜は見る影もなく土石に埋まっていた(上写真)。2017年頃の記録では深い釜の姿なのでわりかし最近の出水で埋まってしまったようだ。悲しすぎて涙が出そうになった…
続く難所の滝は埋まっておらず、究極に冷たい水を泳いで滝に取り付く。
そのまま左岸をへつるが、平水時ならツッパリで余裕らしい激流をどう超えるか10分ぐらい逡巡。
photo by tkoさん
ラバーソールのフリクションを活かしてなんとかヘツリで超えた。
時間差で泳いだ寒さが襲ってきて震える。
ここからは怒涛のナメ滝&釜world!
土石の影響を逃れた釜もあってニッコリ。紅葉とあいまった最高の景観に感動しきりだった。
水の色や地形は釜川三ツ釜に似ていた。
この広大なナメのスケール感は東北特有なのだと思う。
photo by tkoさん
4連のナメと釜は美しいがやはり少し埋まった釜もあった。
あっという間に目玉の区間は終わり、春川本谷と明日我々が進む西ノ俣沢の出合をテン場とした。
砂地があり最高、tkoさんの特製メシこの日は生姜焼きご飯と里芋のポトフ!死ぬほど美味い!酩酊とともに焚き火もヒートアップし最高の春川1日目を終えた。
春川の夜。贅沢な流域周回、山の奥深くでうまいメシを食って焚き火を囲み酒を飲む。これが人生の悦びだと知った。仲間がいる幸せ、山への感謝を胸に抱えシュラフに潜った。
翌日は別記事にします。
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