八幡平 葛根田川 明通沢下降
2020.9.21-22
南八幡平を流れる悠久の葛根田川
豊かな集水域と澄んだ清流、揺蕩うイワナたちは古くから沢人、釣師に愛され 北東北随一の名渓として全国に知られる
黄瀬川から下山した僕らは、連休中最終日まで北東北では大した雨が降らないことを確認した。
普通に黄瀬川の下山で結構疲れていたので、鹿角から近くてそんなにハードじゃないはずの葛根田へと向かった。
滝ノ上温泉先にある駐車場の休憩所は24h空いていてトイレめちゃ綺麗 中広い最高っす
携帯は通じないけど
9.21
駐車場から歩いて行ったけど、ゲートまで結構な距離があり普通にゲート前に駐車できる 最後まで車で行けばよかった
橋を渡って左岸から適当に入渓した 水量も川幅もまさに川
明通沢の出合い前にも80mクラスの滑滝が右岸から注いでたりと要所要所の見所に事欠かない
豪快な水量の4m滝
1時間も歩けば最大の名所である「お函」に到着
葛根田川、噂に違わず美しい流れ
右岸からすだれ状の滝が落ちるところは風光明媚このうえない
お函の区間、夏は思い切って遊べるだろうし、秋は紅葉が彩り良さそう 紅葉は10月中頃だろうか
お函の区間は近いのでここだけ見に来るのも全然アリかも
ご満悦のなかざwaka
東北らしい実に明るく穏やかなお函の流れ
大石沢出合までは綺麗な区間が続く 言ってしまうと確かにこの先お函以上に見所となるのは葛根田大滝を除くとあまりない
葛根田川での楽しみは多分、見所云々じゃない
大石沢を分けた後のお函チックな場所 いいじゃないの ただ歩くだけ ひたひたと歩くだけでもいい
それにしても魚は全く見ない 多分釣師に全部食われてしまったんだろう 釣師情け容赦ね〜
腹一杯になるまでイワナ食います? 魚たらふく食いたいならスーパーで買えよ
沼ノ沢は滝で出合う
左岸支流に30mはある滝がかかる
葛根田大滝 2段で15mくらいか 右岸と左岸の対比もいいけどやっぱり大きな釜に目がいく
巻は右から 流石に人気沢なんで踏み跡は道のように明瞭
落ち口に直接降りる形
この先はずーっと河原歩き 途中設営済の7人パーティに会う 昼過ぎくらいだったはずだけど 仕上がってそうな感じだった
滝ノ又沢出合の手前にある左岸支流の30m滝
北ノ又沢の右俣を進む 滝マークのあるところで15m滝 50mほど戻って右岸から超えるがかなりの大高巻きになった。
懸垂なしで降りた先も倒木のある5m滝 中澤さんが空身で左壁を超えて行って荷揚げで進めた ぬめりが強い
5m滝の先はナメ 魚も復活してきたところで女性陣は竿片手に釣りモード
食っていいサイズを二匹釣ったので今回は終了
co930付近で22時過ぎまで焚き火する 焚き火を離れるとめちゃくちゃ寒い
2週間前までクソ暑かったのに もうフリース着ても寒い
色々燃やして最高の焚き火だった
9.22
7時過ぎにスタートし淡々と歩いていると15m級の滑滝が出てきた
中澤さんがススっとロープを引いてくれたが、ぬめりもあってそれほど簡単じゃなかった… このくらいはサクッとリードできるようになりたいな。
15m滑滝のすぐ上流の7m滝を左岸から巻くと あとは特に何もなく ひたひたと歩くのみ
やがて強烈な藪が沢型を覆うようになりだし、藪漕ぎ突入 それもそんなに長い距離じゃなく 視界の奥には広大な湿原が広がっていた。
草紅葉の絨毯の上でしばらく藪漕ぎの疲れを取る また少々の藪漕ぎを経て明通沢支流へ入り 高度を落としていく。
過去する沢はco940で明通沢と合流する沢で ここは懸垂が連続する
16〜20mクラスの滝も一つあり懸垂する ここを下ると考えるとロープは40m欲しい
明通沢との合流が近づくと白いナメが顕著になってきた
明通沢は赤っぽナメに青く澄んだ水が滔々と流れている
本当は葛根田の出会いまで下るつもりだったけど、思ったより時間がかかっていることと 明通沢が単調なのもありco810で横切る林道を下ることにした。
道は踏み跡バッチリでとても歩きやすい 1時間かからずに入渓点まで戻ってこれた。
地熱発電所の煙突からは水蒸気が空高く立ち上っていた。
14:40くらいに滝ノ上駐車場に戻ってこれた
ここには水道もブラシもあって至れり尽くせり
サクッと温泉に入り 雫石の微妙な中華で腹を満たして 4連休終了!
葛根田川は「ほぼ」歩きで15m滝の巻き、あとはナメ滝の処理はそこそこ気を使う感じです。
確かにお函以降は目立った ポイントはないけれど、詰めあげて湿原を歩くのは最高に贅沢でした。
…
東北メジャーどころの1泊×2 かなり充実できました、来年は朝日、会越・下田川内 いいルート狙いましょう!
中澤さん、wakaさん、M氏4日間お疲れ様でした!