大鷲倉沢から和賀岳へ
2020.10.17〜18
ここのところ土日の天気が芳しくなく、しばらく満足に歩いていない。
紅葉シーズンだというのに、気がつけば10月の半ばになっていた。
奥只見の紅葉予定があったり、谷川だったりの予定はたちまち雨予報に延期になり
紅葉の状態と天気予報を睨めっこしながら決めたのは和賀山塊の沢だった。
和賀山塊… 東北の中でもマイナーであり奥深い山地 果たしてどんな景色なのだろうか。
10.17
薬師岳登山口を目指し、真木渓谷沿いを走らせる。 ダートが長いこと続くがフラットでありお腹をする事もなかった。
登山口には立派な小屋があり、トイレも完備 綺麗な手入れの届いた小屋であった
予報通りとはいかず、小雨降る中のスタート 甲山の分岐を目指していく。
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稜線に出れば、秋錦真っ只中世界となる 曇り空だが紅葉も艶っぽくていい雰囲気だった。
甲山の分岐から先、刈り払いはされておらず、少々の距離藪漕ぎとなる。
下降点となる沢は明瞭で、最初は登山道と見紛うくらいの歩きやすさだったが、徐々にヌメりが強くなり 数mの滝では残置捨て縄を使った懸垂もあった。
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1時間少々の下降で和賀川本流にでた、ヌメりが異常なほど強く気を抜くとヌルッとコケそうになる
慎重にいかないとずぶ濡れに…
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今日は大鷲倉沢の出合いより少し下まで進めればいいかなという感じで適当に幕営できそうなところを探す。
Co600に砂浜と大量の薪を見つけたのでここまでとした。
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1時間とかからず大量の薪が集まり早々に焚き火スタート… 焚き火を愛する男、中澤さんの顔が狂気じみている…!!
時間があるためココアを飲んだり、早々に酒を一本空けたりグダグダしまくる。
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焚き火はエスカレートし 巨大な火柱となる 今年最も激しい焚き火となった
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今回はご飯もちょっと豪華にという事で、焼き芋を作ったり(うまい)
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鍋を作ったりした、どれもマジでうまかった! 〆に生麺のラーメン 完璧だ
お腹いっぱいになり、焚き火の横で横になる 空を見上げると満点の星空が見えた。
星座はよくわからないがオリオン座が端の方に見えていた、酒臭い息も白く シーズンの終わりを感じた
そういえばこの日はM氏の誕生日だったらしく24になったと言う。翌日に知ったが、おめでとうと言っておく
10.18
今日は結構長くなるからと、早めの4時半起き 結局キムチ鍋作ったりして出発は6時半だった。
朝も焚き火が暖かく、夜通し焚き火を管理していた中澤さんに感謝は尽きない。
大鷲倉沢に入ると、すぐに右岸から小鷲倉沢が出合う そこからは小滝が頻繁に現れるようになる。
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ちょっとした巻きでルーファイミスをした以外は問題なく快適だった。
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ヌメりに関しては半端なく、全員がラバー靴だったので悶絶 秋は特にフェルトで来たい
沢最大の15m滝は左岸から巻く 踏み跡も明瞭で悪くない
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3m4mの2段は右岸を小さく巻き、2段目の落ち口に続くバンドを歩いた 最後がやたらヌメルので注意ポイントだ
南側の沢なので、日が昇り出すと暖かくて嬉しい 釜のある4段のナメ滝はやっぱりヌメりが強く 手足を付きながら釜を横断した。
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10mの滝は難所で、右岸の滝すぐ横のチムニー状から巻くが足元が最悪に悪い 中澤さんが先行してくれたので後続はロープをもらった
ここは本当、かなりズルズルでした
10m滝を超えると、沢は一段と開け ナメ主体の渓相になる 青空と紅葉とナメ この組み合わせは反則だ!
ここからしばらくは本当に気持ちいの良い景色が続く
これだよこれ! 実に東北らしい明るい景色 ああ来てよかった みんな笑顔になる
奥の6m滝は右岸から簡単に巻いた
待ちに待った景色 10月は天気に恵まれず鬱憤が溜まっていたが、この景色を見たらそんな想いは全て霧散した…
小滝がちょくちょく出てくるが小さく巻けたり、登れたり 行き詰まる事なく進めた
明るく開けた沢は最高だな 自分の中で好きな沢のパターンはこれで決まり とにかく明るい沢 これが一番好きだ
経験豊富な中澤さんもここの渓相は絶賛していた 秋の時期に歩いている記録は少ないが 大鷲倉沢に行くなら断然秋がいいでしょう!
ナメが終わり、co1090の二股は登山道の近い左手に進んだ。
藪もほとんどなく200mアップくらいで登山道に乗ることができた、
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13時くらいに和賀岳に到着 生憎、空は完全に曇ってしまったが 和賀の山深さは最高
山頂は地元の方で賑わっており、いろいろ食べ物をくれた。 優しさにほっこりする
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奥に見える街は横手あたりだろうか
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さてさてここからの下山も長く、ちょい縦走となる 縦走路も眺めがいいのでそんなに苦にはならない
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小鷲倉→小杉山→薬師岳と縦走し 16時過ぎに駐車場へ戻ってきた
久々によく歩いた
大鷲倉沢は想像りもずっと美しく明るい沢でした、静かな和賀山塊で秋の良き日を過ごせたことに感謝!!
和賀は堀内川流域や生保内川が最も有名で、某12名山の羽後朝日岳に抜けれる好ルートとして知られる いつか行ってみたいな
中澤さん、M氏ありがとうございました。
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