森吉 九階の滝登攀
2023.10.14
四国のハードコア沢開拓グループ(個人)の「ゴルジュクラブ」ことタスクさんと、関西の半グレ沢ヤ集団「紀伊半島彷徨クラブ」の若手リュウスケくんらの東北遠征に合わせて誘っていただき、森吉の九階の滝を一緒に登ることになった。
このゴルジュクラブ(タスクさん)と紀伊半島彷徨クラブは尋常じゃなく、おそらく今日本で1番沢にアグレッシブな人たちで、年間遡行本数は80本以上になるという… うっへ〜〜
さて九階の滝、昔から行こう行こう、と思いながらも機会を逃しており、こんなふうに声がかからなければ行かないような気さえしていたが。もう何年も昔から気になっている滝だった。
自分は久々の森吉、昨年にサワグルイの2人と小又峡に行った振り。相変わらず遠いよ!!!!
アプローチはいろんなところに書いてあるとおり、赤水沢の枝沢から尾根を乗越して降りてゆく。
様ノ沢に降り立って、もうすぐに九階の滝は目の前 すり鉢状のスラブに囲まれて実に威圧的だ。
着いたタイミングではまだ日が差し込まず、登攀ルートとなる右岸のスラブ壁も冷たそう。ちょっと陽が入るまで下流にあるゴルジュの偵察に行ったりして時間を潰した。
さて、戻ってくるとまだ全然陽は入ってないけど、登ってる途中にはいい感じになりそう。
直下から見る九階の滝、確かにプロテクションは取りにくいかもしれないが、想像よりも支点になりそうな灌木が生えている感じ。
1ピッチ目はポムチム、流心左のチムニーから登攀開始、灌木が多くか弱い支点には困らない。絶妙なトラバースなどあり部分的に渋い。安定した灌木まで40mほど。
2ピッチ目はリュウスケくん なのだが、この先もうピッチを切れるところがないため、登攀の大部分をこのピッチが担っている。 スラブを斜上し1段目の落ち口までロープを連結して70mほど伸ばす。
全く危うげなくリュウスケくんが登り終えた。タスクさんとポムチムも続き。残る2段は左岸のバンドから巻き気味に登った。
あれ?もう終わり…あまりにあっけなく九階の滝登攀は終了した。
しかしどうだろうか、この景色… 信じられないほど眺めがいい。 九階の滝、それは「stairway to heaven」
素晴らしい滝でした!
タスクさん、リュウスケくんありがとうございます! また一緒に沢行くことを固く誓って