本城川 万滝沢 (万滝上部まで)
2024.5.2
広瀬川滝沢〜国見平沢の周回が半日で終わってしまい、自分はそれで満足だったがM氏とtamoshimaは満足しなかったようで、すぐ近くにある万滝を登りにいくことになった。
万滝はかつての遊歩道の名残があるが、今では訪れる人も稀となり、入り口の案内も虚しく朽ちかけている。
万滝はアプローチ良く、林道から10分も沢を歩けば最下段に着く。 離れた樹林の隙間からは三段に落ちる様が見て取れた。確かに…3段合計で70mはありそうな大きな滝だ。
最下段はナメ状で左岸のスラブを各々ノーロープで登れる。
2段目は傾斜の強いスラブ滝。ラインは滝の流水右 右上するクラックから急な草つきを拾っていく。
ここはM氏リード、流石にこういうのに強い! 中間支点もろくに取れない恐怖の草つきをスイスイと登り切った。 ポムチムはフィックスで登るが、どう考えてもリードできないし、結局ゴボウ てか本当にこのラインなんだろうか? 悪すぎて疑わしい…
3段目、それはそれは美しいスラブ滝 こんな美しいスラブ滝はそうそうないだろう。
通常は右岸の灌木をつなぐラインとのことだが、攻め気のあるtamoshimaは左岸のカチを繋いでいけるかも?と試登し始めた。 結構いい感じのところまで行ったが、落口手前でいよいよホールドが途切れて手詰まり、断念。
その後、通常の右岸灌木ルートを登る。流水の横断が結構怖い…
こちらは下部に幾つかの残置やボルトがあるが上部はまばらで灌木の間隔も遠い。抜けは結構シビアなスラブであり、沢靴では不可となる。
万滝の上にもナメは続いていて、結構綺麗。 ただしヌメりあって、ぬるぬるに気を遣う。万一スリップすると万滝から放出されてしまう。
このナメはなかなか見応えがあるため、ちょっと散策する。 300mも進むと沢はか細く、ボサボサになってきたため、引き返して右岸の樹林帯から戻った。
万滝はアプローチ良く、半日プランにもってこい! ただし、滝の登攀は快適な感じではなく、悪場に強いメンバーがいないと苦労するかも…