本城川 ナメエゴ沢右俣遡行〜刀剣山大滝沢下降
2024.5.5
ナメエゴ沢は、大隈半島では本流の猿ヶ城渓谷と並ぶ代表的な渓谷のひとつ。
今回の遠征でも、前日の牛牧川とともにメインディッシュの位置付けであった。
ナメエゴ沢下部では短いが泳ぎ系が続き、磨かれた花崗岩を遡行する。丹沢の小川谷廊下を少しスケールアップしたと言った感じか。
「ナメエゴ沢支流」と一般に表現される右俣に入ると花崗岩から黒っぽい岩へ変化しヌメりも出てくるが、これでもかと手頃な滝が続き、最後は綺麗なナメを歩いて林道にフィニッシュ。
ナメエゴ沢の数多くの滝は、難なく直登できるが、挑戦すれば登れる難しい滝もあり、力量に応じて巻きと選択できるものもある。そのほとんどでポムチムは巻きを選んだのは言うまでもない。
つまり、ナメエゴ沢は沢初中級~上級者まで万人が楽しめる沢である。
しかし油断はできず、巻きでは足場の悪いところもあるし、滝が多いため体力はそこそこ要する。 くれぐれも経験者リーダーの元楽しく遡行したい。源頭では開放的なナメが出迎えてくれ、一切中弛みもなく楽しめる沢だ。
下降に利用した刀剣山大滝沢は大滝以外にはこれといった見どころもないが、スラブで構成された大滝はなかなかの迫力がある。我々は50mロープを2本携えていたが、これで過不足なかった。
大滝の真横を懸垂下降し、爽快だ。下降路としてはとても楽しめる沢だった。
ナメエゴ沢は、鹿納谷、祝子川のような九州の代表的な美渓と比較するとあと一歩、景観的には及ばぬと思うが、沢登りの楽しさは劣らぬ内容と思う。すぐに温泉があるのも嬉しい。
沢ヤの大隈観光にはぜひ取り入れたい沢である!
なお、GW時期にブヨが大量に発生するようで、特にtamoshimaが集中的に狙われており珍しく根を上げていた。
これにて2024GWの大隈半島巡りは終わったが、今年訪問できなかった猿ヶ城渓谷や大箆柄川など、今後も積極的に狙っていきたいと思っている。