高隈山 牛牧川(大箆柄沢)
2024.5.4
高隈山周辺は沢登りのフィールドとして地元で親しまれている。
大隈に来たからには一本は本流筋を行きたいねってことで我々は天候と相談し、牛牧川(大箆柄沢)を選択。 結果的に天気は悪かったが仕方がない。
大箆柄沢は入渓後、そこそこ長く巨岩ゴーロが続くがCo500m付近から屋久島河川を彷彿させる巨岩と連瀑が現れる。
豊富な水量もあいまり、なかなかの大スケールな沢である。
巨岩ゴーロを経ると迫力のある滝が連続する。岩は総じて硬く、登りやすいがヌメりはかなり強目(ラバーソールの場合、たわし必携)。
増水した黒滝はモヤに包まれ、悪絶な雰囲気を纏う。 たなが激シャワーをリード、危うげなく登り切る。フィックスで登るポムチムだが、でかいホールドが抜け落ちて同時にポムチムも落下した。。。
あー、リードだったら詰んでたかも…
滝の上は綺麗で広いナメなのだが、ここで雲に包まれる。晴れていればかなりの美観であろうに。
第2大滝なるものは一見水流右が簡単に登れそうに見えるが、取り付くとそう簡単ではなく。ロープを最初から出すべきであった。
ポムチムはフリーでは怖くなり、藪に逃げて巻いた。
滝は続くが、Y字状の滝はお助けをもらう悪さの滝であった。ともかくヌメるのだ。
この辺りで視界がきなぬ程の靄に包まれる。その後幾つかの滝を過ごすとささやかな藪漕ぎのち登山道に抜けた。
沢の源頭付近で昼なのにヘッデンを灯して怪しい格好をした男性2人が彷徨っており実に不審であった。
ひどいモヤのため、すぐ近くの山頂にさえよらずポムチムは下山。
tamoshimaとたなは長尾沢を下降していった。なかなか良い沢だったらしい。
大箆柄沢は豪快な滝と豊富な水量で、純沢登りとして非常に楽しめる沢だった。
市街地からも近く、関東でいう奥多摩や丹沢のような距離感だがそのスケールは天と地ほどの差がある。
この界隈は大きな沢がまだまだある、今後機会があれば積極的に狙いたい。
大箆柄沢は大変良い沢だった、こんな微妙な天気の日ではなく晴れていれさらに思い出に残っただろうな。