toggle
2024-06-08

王滝川 鈴ヶ谷東俣〜中俣

2024.6.8

富山にいる今だからこそ、普段なかなか会えない友人に会う機会でもある。

長野在住のけるかすを沢に連れ出した。もう6月なのに、未だに沢始めしていないとか意味不明なこと言っているので分からせるために、ここぞという名渓をピックアップ。

鈴ヶ谷東俣はガイド本などにも載っているそこそこメジャーな沢ではあるが、日本屈指の美渓であるということは案外知られていないかもしれない。ポムチムも間違いなく綺麗な沢なんだろうけど、まぁまぁだろうなってレベルの期待値だった。

とんでもない! 鈴ヶ谷はポムチムお手軽美渓ランキングトップ5に入る最高の沢だった。

天気がいい日に鈴ヶ谷へ行けば最高の渓谷森林探勝が約束される。登攀具などは不要、身を軽くしてただ心ゆくまでこの渓谷を味わうのが良い。日本に生まれたことに感謝したくなるほどに素晴らしい沢だ。

先ずはナメ歩きから
25m大滝と前衛滝

林道ゲートでけるかすと待ち合わせ、結構山奥だが電波は入る。 けるかすとは久々の山だ、というか二人きりでの山行はこの日が初めてだった。

去年けるかすと会った時のポムチムはロン毛だったが、今は丸坊主である。丸坊主が恥ずかしくて常に帽子を取らずにいた。

去年から今年にかけて僕らの周りではいろいろなことが起こっていた。お互いにその被害?というかそんな関係であり、あんなことこんなことを話していた。

小一時間歩いて入渓の橋まで到着、早速入る。 けるかすはこの日が今年初の沢なんだとか 久々の冷たい沢水がキュッと足の感覚を奪う けるかすもこの感覚を懐かしく思うとともに夏の予感を確かに感じたのだろう。口角が上がりっぱなしだ。彼が長野に住んで結構経つだろうに、強い京都弁は失っていない。

美しい25m大滝 右岸巻き
右岸からの支流も美しい流れだ

しばらくナメ歩きを楽しんでいると、最初のハイライトである25m大滝が現れる。鈴ヶ谷のシンボルとも言える揺るぎない存在だ。右岸の斜面を巻いていくが、ちょっとだけ足元がズルズルの箇所がったような。

溶岩が層状の構造を成す
美しい沢だ

大高巻きにはならずにずぐに滝上に降り立つ。そこもナメが続き、火山系の山特有の渓相が興味深い。

水もキンキンに澄んでいる
ぁ〜いいなぁ

この鈴ヶ谷は特に水がクリアで水温もかなり低め 御嶽の天然水だ。

ナメも綺麗なんだ
けるかす喜びまくる

日が差し込み、明るくなれば一層渓谷美が際立つ。 先週の初河谷に続いてこの沢もナメが綺麗だなぁ

8m滝は左岸巻き
また美しいナメ

滝と釜とナメが交互に続く、まさに夢のような沢である。 正直けるかすじゃなくて女の子と来たい沢だったぜ。

輝く鈴ヶ谷
撮影も本気になってくる

結構標高の高いところにある沢だが、雪渓が残るような地形でもないため、例年6月くらいになれば入れるんだと思う。泳ぎたくなる綺麗な釜が沢山あるが、流石に冷たすぎてまだ泳げない。

名物「口無しの釜」
石橋になっている

口無しというか、入口なしの釜はすごい青色だった。  小さいが天然石橋になっていて鈴ヶ谷のシンボル2だ。

常に見どころが続く
新緑が眩い

終始美観が続く、一つ一つが足早にすぎるには勿体無い。

ややヌメるので注意
右岸巻きだったような
ナメも本当に綺麗だ
これぞデート沢!?

後半になってもその美渓っぷりは変わらず、素晴らしい。

だいぶ水量も少なくなってきた。
一際美しい釜
ナメも続くよ
ここまで澄んだ釜は久々だ

いよいよco1650辺りからはガレが目立ち始め、co1730の二俣を左に入る。

藪が濃いと聞いていた通り、中俣に降りるあたりでは藪というか灌木と岩間の落とし穴に苦しめられた。

中俣の下降はナメ主体で、多少のヌメりはあったが降りやすい沢だった。

灌木林から中俣へのっ越す。
左俣のナメを下降する

鈴ヶ谷東俣は本当にオススメの沢 写真を見て行きたくなってきたのでは?笑 必ず天気が良い日にいきましょう。最高の休日が約束されます。けるかすありがとうございます!

タグ:
関連記事