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2024-07-07

阿多野郷川 真谷

2024.7.7

一瞬だけ仙台に戻った後、再び能登に来たその週末、りんたろうと沢に出かけることにした!

梅雨時期なので、目まぐるしく変わる週末の天気予報にやきもきとする平日。取り憑かれたかのようにSCWや各天気予報を見る毎日…どうやら日曜日の中部山岳地帯は昼前から晴れそうということで、乗鞍の隠れ名渓と噂される阿多野郷川・真谷に訪問した。これは滝屋で有名な東谷F1のすぐ近く。

この日もけるかすは来られずに、2週連続りんたろうとの沢登りだ! さて標高3000m近くまで登るの沢はどんな世界なのだろうか!?

アイミックス自然村南乗鞍オートキャンプ場先のゲート手前に駐車し6:30スタート。

どんよりした曇り空で足取りはやや重い。入渓箇所まで林道を歩いてると林の方からガサガサと音がして見やると熊発見! 熊の方から去って行ってくれて特に問題なし

林道終点の手前から入渓すると真谷は思ったよりも水量が多く、水は透き通り結構規模の大きな沢だった。

鉄分か赤っぽい岩が多い
序盤のハイライト30m大滝 かっこいい!

co1760で右岸から支流を2つ過ぎると赤茶けた岩盤が目立ち始め、小滝も出てくる。楽しくなってきた!

co1800では3段30m大滝が大きな姿で現れた! 見事な姿に感動するが、生憎の曇り空が残念だ。この滝は水洗左を簡単に登れた。

2段15m
水流左を登る

30m大滝を皮切りに滝が連続する渓相へ変化する。続く2段15m滝も水流左だが、下部泥っぽくて少し嫌らしい感じがした。

とことん明るく開けた渓相
ナメ滝も多い

滝エリアを過ぎると登れる小滝が小出しに出現。この辺りは高山帯の沢らしく、とにかく開けており鬱蒼とした感じは全くない。 森が近く空が広い それだけでいい沢である。

10m滝の直登にトライ
大斜瀑!!

co2060にある10m滝は傾斜が強い滝ではあるが、登れそうにも見える。ロープをつけてポムチムが水流右からトライするが、アングルを決めた先の上部3.4mで詰まる。岩がツルツルでホールドもない。

リーチのあるりんたろうに変わるが、やはり上部が乗っこせない。仕方なく右の藪から巻くことにした。

そしてこの沢のハイライトco2100から続く大斜瀑! これが本当に素晴らしい滝でトイ状の狭い流路を瀑水が勢いよく迸る。抜群のフリクションを活かして水流の際を登っていく。

りんたろうも大喜び
水流右際を直登

ここの景色は写真じゃうまく伝わらないが、想像以上に大きくこれだけでもくる価値のある沢だ。

最高に
次から次に滝が連発

大斜瀑の先も10〜15m滝が連続しており、とんでもなく爽快。真沢素晴らしいぞ!おすすめ度100!

爽快に登れる
振り返れば御嶽山

爽快に登っている途中、振り返ると御嶽山が見渡せる。普段来れない山域だから目に焼き付けておく。

この連瀑を超えてもまだ詰めまで500m近い標高差がある…

源頭が近づく
遥か先まで見渡せる壮大な風景

より一層沢は開けて、ついには稜線まで一直線に望める。 こういう沢は普段行く東北にはほとんどなく非常に新鮮。2000mを超える標高で7月頭だというのに、雪渓はほとんど見られず如何に今年が寡雪だったか物語っている。

最高に気持ち良い
歩けど歩けど先は遠い

心地よく明るい沢すじを歩くが行けども稜線までの距離は近づかず、徐々に足に来る。枝沢を過ぎると次第に水量は減りつつある。

小滝群を快適に登っていく
最後の方はやや泥っぽい

co2450から傾斜の強いゴーロと滝が交互に現れ、ずいぶん手前から見えていたドーム状10m滝は右岸から巻き気味に岩間を登って行った。稜線が近づくと次第に水流は無くなっていくが、最後まで沢型が続き藪漕ぎは全くのゼロで登山道へ抜けた。

乗鞍岳本峰をバックに りんたろうデカくね!?
下山は中洞権現尾根をいく

眼前には乗鞍本峰の溶岩ドームがそびえ、ここで記念写真。高身長のりんたろうとちんちくりんなポムチムのアンバランスに笑ってしまう。

何故かりんたろうはここで女の子とのワンチャンを自ら逃しに行った話をしてきた。

「強くなりたくば喰らえ!!!」 このハイスペイケメンめ、生きてるだけで欲情した女が擦り寄ってくるなんてけしからん!

ということで下山は廃道と化した乗鞍最南の登山道、中洞権現尾根を下るが一部竹藪区間はかなりわかりづらいため道迷いに注意したい。
まぁ、基本明瞭な尾根伝いでありテープもあるから大丈夫だろう。トラバースする箇所は刈り払いされているが、とてつもなく滑りやすい。

真沢は高山の乗鞍岳の沢だけあって、明るく開けた景色 目まぐるしく変わる渓相 見応えのある数々の滝

といいとこどりの贅沢な沢だった。それでいて面倒な藪漕ぎも大高巻きもない。繰り返しになるがおすすめ度は100!

日帰り範疇の距離だが、日帰り沢にしては相当の標高差があるので泊りで行っても良いかも。

泊まる場所はいくらでもあるだろう。焚き火して星空を見ながらウィスキーを飲みたい。

りんたろうありがとうございました〜! 

今週で4月から続いていた能登の災害対応は終わり、来週からまた仙台に戻ることになった。

小雪のおかげもあって、普段行くことができない山域の沢にいくつか行くことができて大変よかった。この場にて遊んでくれた皆さんに感謝します。

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