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2017-12-03

牢口

2017/12.3

もう何度目だろうか、親父とここにくるのは。3回、いや4回は来ている。

ここはいつも新たな発見と、驚きを与えてくれる そして人の業も。 色々あるところなので多くは記せないが、あるセメント会社の所有物である叶山という山を真っ二つに断ち割るのが牢口だ。

叶山はすでに採掘が進行し、山としての原型を留めていない 秩父の武甲山同様、頂部が真っ平らに削られたその姿はとても痛々しく直視できないほどだ。

とは言っても、人間の生活に石灰はなくてはならいもので、普段の何気ない生活はこの山の犠牲の上にあると考えると私も加害者である。二度とこのような悲しい山を作らないためにどうあるべきか、考えさせられるものだ。

この日の牢口は黄金に輝いた。石灰の神殿に光が差し込み光り輝く様はもう私の語彙では表現できない美!

右の切れ込みは謎だが、空撮で見る限り、中に入れる代物ではない。左の深い切れ込みが牢口である。深いところで200m以上の比高差がある。

牢口から漏れた光は一本の紅葉を照らしていた。

超絶ゴルジュに差し込む光 写真の彩度などは一切手を加えていない。

龍の住処でしょうか。

いつまでもこの景色が残ることを心から祈っている。

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