toggle
2020-08-10

越後裏三山 北ノ又川本流①

2020.8.10〜8.12

越後三山は越後山脈の盟主越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山からなり、魚沼から一望する勇姿は心を震わすものがある。

この一帯は、沢においても特に困難な渓谷が多く、我々では到底入り込めないような感じ 有名どころだと、水無川流域のオツルミズ沢や真沢、佐梨川・大チョウナ沢などが挙げられる。どれも登攀要素の高い憧れの渓谷…

北ノ又川は中ノ岳を源として南北に裏三山を穿ち、銀山平から奥只見湖に注ぐ、越後でも最大規模の渓谷の一つ。

北ノ又川本流は登攀的な要素がそこまで要求されない事と、「本流」に強い憧れを持つ僕らには格好の目標となった。

↓M氏作成の初日動画です、長尺ですが是非設定を高画質にてご覧ください!

8/10

銀山平名湯「白銀の湯」に駐車し坪倉沢を少し下ると北ノ又川に入渓 早速アブがたかってくる

広々とした河原は大河の風格が漂う…

下流部の水は異常に冷たく、痺れそうなほどだ 巻かれている区間も泳いで通過する気満々できたが、どこまで持つか。

水温が低いからか、水面からはモヤが立ち込め、午前中はずっとモヤモヤしていた。

一発目の泳ぎは門のような威圧感のある箱淵 衝撃的な水温の低さに心臓がしぼまるような感じ、水流は強くなく私でもなんとか進んでいけた。

埋まって歩ける時期もあったようだが、2020.8現在 20mは泳ぐ必要がある。

M氏が先陣を切って進んでゆく。 いやぁ頼もしい

足がついた先も暗いゴルジュ 先から轟音が聞こえ、息が詰まりそうな閉塞感のある空間だった。

大量の流水が流れる先には、反転流を伴った大きな釜があった。

右岸からへつって超えるが、水量がすごくて恐怖! 重い荷物ではバランスが保てずヒヤヒヤもんだった。

この先は少し開けるが、やっぱり泳ぎが多い 10月にこの沢に入っている記録を散見するが正気か!?

滝ハナ沢出合い付近は結構ひらけた渓相になる。ちょっと一息

大スラブの渓谷らしいが、出合いは意外と穏やかな森っぽい沢という印象だった

芝沢出合付近は再び薄暗いゴルジュになる、出合いの象の鼻のような造形が面白い。

なんとなく気が休まらない雰囲気の渓相がずっと続く。。

泳げる区間はガシガシ泳ぐ、本当に冷たい水でモンベルのムキムキベスト着てきてよかった〜

エメラルドグリーンがとっても美しい、たまらない。

泳ぎまっせ!

しんどくなったら上陸 この沢の中流部は側壁が高くないので、巻けたり上陸できたりは比較的しやすい感じ。

越後の沢はすごいなぁとしみじみ思った。

大ビラヤス沢出合いのゴルジュ 左から3m滝で合流するのが大ビラヤス沢

戻ってきた(笑)

水流が強くて進めないので左岸から巻いた。

またなんかヤバイ地形のゴルジュが現れた、側壁から大量の湧水が滴っている。

この先にある4m滝は不可能なので、M氏のいるスラブを5mのし上がる ハーケン+スリングを使ったA1で越えた。

うげぇうげぇと言いながら、草付きを斜上した

写真の位置が正直どこだかわからないが、板倉沢を過ぎると落ち着いた渓相になり水温もだいぶ温くなる。

だいぶ泳ぎやすい水温に

板倉沢からの流水が白濁しているという記録をよく見かけるが、今回は綺麗な水だった。

またまた泳ぎ、全部巻くのは相当骨の折れる作業だろう…

初日の幕営予定地 シッカイ沢出合いに近づいたあたりかな。

まだ泳ぐのか…   過去の記録より泳ぎが多い気がするんですが、砂利が掃除されたんでしょうか?

秋に来たら凍え死んじゃいますねぇ

ハングした岩があるところはポーズ取りたい。

M氏もまだ元気らしい 下流に比べるとかなり明るいので超快適 この辺はアブもほぼいない。

2条10m

壺が広くて暫く休憩 そういえば、北ノ又川は永年禁漁区だが下流部のみ魚影があり、中流以降は全く魚影無し。

滝の落ち口に直接斜上する右岸バンドより1段高いバンドから巻いた、懸垂なく15分程度。

15:30くらいにシッカイ沢出会いに到着

1泊に短縮し荒沢岳に抜ける記録もあるけど、初日にシッカイ倉沢まで行くのは相当大変だと思うんですが…

泳いだり休憩を挟みまくってたから我々が遅いだけかな…

シッカイ沢出合いのテン場は最高で薪も無限 盛大に焚き火した

初日だけでも大満足のボリューム、やはり越後の渓谷はスケールが違った!!

さてさて明日はハイライト、大ヒカバ沢までの大ゴルジュが待っている(中ノ岳への詰めも…) どんな景色なのだろうかワクワクしながらシュラフに潜った。

翌日以降の記録へ

タグ:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です