伊佐領のスラブ
2021.6.5
国道113号の至近 JR米坂線伊佐領駅の近くにスラブがあるらしい
山域としては、朝日前衛と言うのだろうか? なんとも微妙なところにある(笑)
それはこのブログで紹介されていているが、場所などの詳しい情報はわからない。。こちらのブログでは優貝山のスラブと紹介されているが…
優貝山、勇貝山と複数の「ゆう」の字で書かれているが、どちらも全くヒットしない。 んんどこなんだろう〜と思ったまま記憶から消えていたが ある時グーグルアースをぼけっと眺めていると まさしくこのスラブを発見 場所は集落どころかJRの駅から1km程度しか離れていないところだった。
また、この場所は古くから「伊佐領の岩場」と言う風に呼ばれ、その手では割と有名らしいと言うことがわかった。
金曜日の大雨でどこも増水してそうな気がしたので、この伊佐領のスラブに行ってみることにした。
伊佐領へは仙台から2時間かからないぐらい、夜行バスに乗ってきたM氏をピックアップし伊佐領へ向かう。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
あ、あった〜、、国道を東へ走っていると目的のスラブはひときわ目立つ三角錐状の山の頂部にあった。その周辺にも小〜中の小くらいのスラブが無数にある。
あの山(P566)が優貝山と言う山名である証拠は何一つ見つけられなかったのだが、地元ではそう呼ばれているのだろうか?
伊佐領小学校(2011年廃校)に車を停めてスラブへ歩いていく、近づけば近づくほど小さくショボく見えてくる…
スラブとなっているのは山の上部100〜120m部分で、そこまでは中心を流れる沢を歩く必要がありそうだ。
小さなショボ沢に入るとそこは毛虫パラダイス この黒くてぶっとでかい毛虫がそこら中にいる。 ケムを避けながら藪をこぐもこいつの数が半端なくて精神がすり減る藪漕ぎに… このケムはヒトリガという種類の蛾の幼虫 毛に毒性はなく体に触れても基本的に無害だそう。
端っこには雪渓が少々残っている。標高300m程度なのにまだ雪渓があるとは… 意外と今年の沢は雪渓残りがちなのかも。
このしょぼ沢、毛虫多いし、途中で15mくらいの微妙に登りにくい両門の滝が出てきた。 スラブに続く左沢を右岸から高巻く 結構面倒臭い。
毛虫だけでなくヒメサユリも歓迎してくれた。 やっぱりヒメサユリ可愛いなぁ なんとも言えないピンク
スラブの基部に着く頃にはだいぶ消耗してしまった、毛虫やばいし、藪漕ぎやばいし、意外と距離あるし〜
ようやく快適なスラブだ! ヒメサユリがあちこちに咲いていてお見事お見事
スラブは手をつかずに登れる程度の傾斜 スラブの中心をスタスタ歩いていると多分10分15分で頂部まで行ってしまいそう。
まったりと写真を撮ったりドローンを飛ばしたりして遊ぶ にしてもあぢ〜 スラブは秋じゃないとダメだ〜
規模は裸山スラブの1/3ぐらいかな〜
浮石やぬめりとかもなく、スラブ登りというより、スラブ歩きに近い クライミング派の方には見向きもされないだろう
この周辺はまるで牧地のように木々がまばらに生えた草原が多い なんだか不思議な空間だった。
最後までロープは使わなそうだ
ドローンで自撮り(笑)
スラブの規模は決して大きくはないが、眺望は抜群 飯豊の主稜線と田園風景がマッチしておる
ほどなくして稜線の藪へ突入 以外にも歩きやすい程度の藪でありがたい
下山は明瞭なスラブ左尾根 すごく、驚くほど下山しやすい尾根だ…☺️
尾根から見るスラブは結構迫力がある、この尾根登山道として整備したら人気出ると思うけど、どうでしょうか小国町の皆様
ど真ん中を歩いたが、傾斜の強いルートも見える 自分は一番ゆるいところしか眼中にないけれどね…
尾根は途中から獣道なのか踏み跡なのか、登山道と見紛うくらいな明瞭な道となる
尾根の下部はちょい藪になったり、切れ落ちた岩稜もあるが稜線から数十分で下の林道へ下山できた。
小さくてとても簡単なスラブだったけれど、眺めが良くて下山も快適 結構楽しめました アプローチの沢で面倒な藪漕ぎと毛虫がたくさんいることを考えるとやっぱり適期は10月末〜11月でしょう ロープはど真ん中を歩くだけなら全く不要です。
青が歩いたルートです。紅葉の時の半日コースネタにしておくといいかも
こんな感じの小さなスラブのネタがたくさんあるので間を見つけて散策したいと思ってます。