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2021-08-07

鳥海山の峻渓 西ノコマイ(西河前)①

2021.8.7〜8

鳥海山の南面に分布する「西鳥海馬蹄形カルデラ」の溶岩流を穿つ渓谷が「南ノコマイ」「西ノコマイ」

「ノコマイ」なんだか「のコマイ」なんだか不明だし、語源もさっぱりなんだが

→2023.8追記 当河川名について詳しいブログを参照

この渓谷が凄いということは、隣の檜ノ沢に行った時の下山時に偵察で確認済み。

融雪時期の7月末までは非常に多い水量から、遡行は不可能に近いと思われ、水量の減る8月中しかチャンスはないと思っていた。

そして迎えたお盆休み… 台風やら何やらで最悪の天気予報 お盆最初の土日だけは天気が持ちそうで西ノコマイの計画が浮上する。

しかしながら興味を持ちそうな仲間数名は体調不良やワクチンで伸びて撃沈…

そこに声がかかったのはまさかの人物!!

恐らく日本で唯一のvtuber 沢ヤ 谷川渓さん!! もう肩書きからすでに只者ではないw

谷川さんは、そのまんまだが谷川山系の沢をこよなく愛し、vtuber の世界に沢登りの素晴らしさ楽しさを発信している!

谷川さんから鳥海山の沢に興味あるよんと連絡が来たので、よっしゃ西ノコマイ開拓じゃいと話がトントンで進んだわけだ(笑)

西ノコマイは地図でわかる通り、横に登山道があるからか遡行対象としての認知は極めて低く、記録は途中まで巻きとヘツリで行って撤退した一件のみネットにアップされている。

しかしながらこの沢は登山道からも垣間見えるように峻烈なゴルジュが連続し、可能な限り水線突破するのが一番楽しそうだ。

撤退記録には載っていなく、ネットに一切写真のない幻の「龍ヶ滝」の全貌や、記録のない月山沢出合から上部など今回は開拓要素もある。

登山道が近いからと言って侮るなかれ!西ノコマイは飯豊・朝日連峰を除いた東北の沢では有数の大渓谷なのであった!

8.7

谷川さんと5時前に村田の道の駅で合流し、私のベゼルちゃんで登山口まで向かう ペラペラ喋っているとあっという間に到着

サクッと着替えて出発するが、あまりの暑さにバテバテ 入渓点までそれほど距離はないがひどい暑さだ…

ここで悲劇は起きる

見事な二条の観光滝 ニノ滝を一眼で取ろうとしたらレンズのマウントがぶっ壊れており、もげ取れていた…!!!

エエエエッ!いつの間に!? もはやこの場で修復できるようなレベルでなく、担いで来た一眼一式はただの重りとなってしまった。

3年間連れ添ったレンズとの別れはあまりに唐突であった…

気を取り直して、入渓の挟霧橋に到着 橋の上から下流を見ると凄まじいゴルジュ 橋より下流からの遡行は不可能に近い。

上流は大きな淵の4m滝から始まる 早速泳いで取り付く 檜ノ沢では感じなかったヌメリがかなり強い!!

ラバーを全く受け付けないようなところもあり、乾いていても異常なほど滑る岩も散在する これは手強そうだ…w

水量はなかなか豪快だが、昨年の偵察時よりはよっぽど勝負になる水量だ いきなりゴルジュが続きテンションも高まるぅ

序盤から水につかる場面がとても多い、たのすぃ〜〜  これをいちいちへつったり巻いたりしてたら大変だろうな

ヌメリには注意して進んでいこう〜

稲妻状の滝は三ノ滝 大きな大きな滝壺がありワンポイント泳ぎで取り付く 左壁をヘツリ 滝の2段目から直上

段差のあるポイントは荷揚げで紐を貰った 谷川さんの突破力、並みのそれではない!

三ノ滝の上段は乾いた左壁を容易に登れた

その上もゴルジュとなっていて3〜5mクラスの滝が連続する。渓相は言わずもがな素晴らしいもので、水も極限まで透き通っている

大きな釜を持った玉粋の滝 これは登山道からもよく見える滝だ 側壁は低いがなかなか巻くのも面倒で右壁のハングから木にスリングをかけて谷川さんが突破

荷揚げして続くが岩がもろくて落石注意だ

すぐにまた大きな釜の滝 これはガクエ(額絵)の潭?と呼ばれる滝だ どうだったっけ?左から巻いたかな?

壺に湛えられた透き通った水が見事ですわ!

ゴルジュは途絶える事なく続く 溶岩流を削ったゴルジュの為、側壁は高くなく森も近いので威圧感はそれほどでもない。

沢に入ってしまえば登山道など全く気にならず、登山道から見えない区間にこれほどの美ゴルジュが連続することに驚く!

水温もちょうどいいので、泳げるところはガシガシ泳いで取り付く! 夏にぴったりの沢だよ!

それにこの水の美しさはなかなか他所では見れないレベルのもの! これは間違いなく名渓だ☆☆☆

暗い中に光が差し込み、うまい具合の写真が撮れないけれど 深く深い釜が連続する様はとても魅力的だ

いやほんっとゴルジュ 幸い極端に行き詰まることはないが、これはすごいや ゴルジュの中を流れるナメも絶品でっせ!

恐竜でも出てきそうな雰囲気だわ

快適なゴルジュがずっと続きますね こんな沢がろくに遡行対象として扱われずに残っていることが驚き! まだまだ令和の時代になった今でも隠れた名渓が沢山あるんだろうな〜

先人の記録を読んで楽しそうなところに行くのが殆どだけど、たまには記録の少ない気になる沢を開拓するのも楽しいね〜

谷川さんも楽しそうでよかった!! みんなでワイワイ楽しい沢登りこれが一番大事だね 黙々とお通夜みたいな沢登りなんて御免被ります!

一瞬これは行けないかな?と思っても近づいてみると超えられるところが多くて爽快😊

どうですかこれ!? 日が当たる釜では青々としたターコイズブルーが最高なんです😋

このあたりだったか、超えられないCSの2段7m滝の巻きは右岸の草付きが悪くて大変だった…

そこは谷川さんが先行して行ってくれて感謝です、潅木までの一手がとっても悪くて緊張〜

依然ゴルった感じで釜が4連発くらいある 泳いでもよしへつってもよしです

神秘的な7m滝 右のバンドから超えられた 一眼が使えたら撮りたい風景が多すぎて大変だったかも!

下部ゴルジュは結構時間を食うので遊びすぎには注意!

この先でようやくゴルジュが開けて河原になったと思ったら…

左曲した先には荒々しい7m滝が! ここは左から容易に巻ける

で〜っかい釜を泳いで取り付く大ナメ滝 いかにも大イワナが潜んでそうだけど、この西ノコマイは冬季に完全凍結する沢だから魚影はゼロ

魚影がないのはちょっと寂しいけど仕方がない(笑)

するとまたもゴルジュになる ここは右岸からへつって樹林帯に巻いたかな?

12m級の大きな釜の滝 どうやって処理したか記憶が曖昧だけれど 確か右岸から巻いたかな?

なんせ滝があんまり多くていちいち覚えていられないほど! 巻きは潅木のモンキークライム系が多くて腕がとにかく疲れる!

この滝の上は進めない水路系のゴルジュになっていて右岸の樹林帯を歩いたような。

その先にはまたも滝! これは登れないし先にも2.3段キツイ滝が連続するゴルジュになっている。

この辺りで大分消耗して疲れてきた… ルーファイして左岸からゴルジュごと高巻いた ジャストで出口に降りると河原になっていた。

その先にもすぐに2段15mの滝から始まるゴルジュになっている…

もう疲れたね〜ってことで滝の前の河原が丁度いい幕営地なので今日はここまでにする。

薪も結構集まり大胆に焚き火

谷川さんの担いで来たお米をたらふく食べてお腹いっぱい! おかずも多く持ってきたので大満足の晩御飯だった😋

そうそう、この谷川さん アル中レベルに大量の酒を担いでて 行動中もウィスキーを飲んだり 食事中にストロング500を秒速で飲み干したりとヤバめなのでありましたw

酒と飯を食いに沢に来る!かっこよすぎるって笑

楽しくも疲れ果てた西ノコマイ初日は河原でオープンビバーク! いやいや想像以上にてんこ盛りの内容でした! 明日も楽しみだ😇

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