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2021-08-08

鳥海山の峻渓 西ノコマイ(西河前)②

2021.8.8

さて西ノコマイ2日目は幕営地の目の前にある、ゴルジュの巻きからスタート

2段の滝の上段は綺麗な滝壺があった

この滝は登れず、左岸から小さく巻く このすぐ上にも5m程度の滝が二つ?あり まとめて巻くとちょうどゴルジュ最後の滝上に出た。

南ノコマイでの高巻きは、森が近いため大高巻きにならないのが良い

ゴーロを数分も歩くとまたも大きな釜の6m滝 左壁の灌木が繋がっているように見えるが、実際に近づくと被り気味でかなり悪い。

左岸の岩棚を荷揚げしながら巻いた この滝上は河原になり右岸側壁から大量の湧水が湧いている。

いよいよ正面から見た人はあまりいない(登山道からでは音しか聞こえない)と思われる龍ヶ滝が見えてきた。

3段で40m級の龍ヶ滝 60〜70m級という噂があったがそれほど大きくはないものの、飛沫をあげる姿は迫力満点

猛々しい姿の名瀑だ! この滝は当然高巻くのだが、左岸の登山道を使わざるを得ない 左岸側壁の切れる位置まで戻って藪漕ぎを15分程度で登山道に合流。

龍ヶ滝の上流にも20m〜30mの滝が1.2本落ちている様子 そのまま登山道を月山沢渡渉点まで進む。

二俣は左俣の方が西ノコマイ本流で、右俣が月山沢である 月山沢はずっとゴーロしかないような沢のようだ。

ここまでで十分楽しめたので引き返しますか〜と話が進んでいたが やっぱり本流の先の区間が気になる

登山道に出てしまうとテンションの維持が難しいが、ここは気になる本流の先まで行くことにした

西ノコマイ本流は出合からすぐ、2段の不動滝がかかっている ハングしていて直登はできない 高巻くにしてもかなりの藪漕ぎが予想されるため、ここも登山道を少し使って巻くことにした。15分ほどで沢に復帰できた

そこは下流部とはまるで違う渓相! 明るく開けて上越の沢のようである!

幅広の9m滝は左壁から谷川さんリードで直登 もふもふの苔がホールドを隠している

二俣から上部はとにかく明るい!! 水も綺麗で最高☆

多段30m滝は最上段が曲者で右岸の草付きを巻くしかないのだが、灌木帯の6m上までは急傾斜でキツイところ

谷川さんはハンマーをさしながら慎重に突破してくれた!

滝上は非常に開放的な風景になり、しばらくは河原が続く ゴーロの傾斜が急にきつくなるところは左岸が崩壊しているので落石注意

急なゴーロの先にはでかい壺のある大ナメ滝が現れた! あいにく雲が湧いてきてしまったが まるで楽園のようなところだった

大ナメ滝の上もナメが続き、最高の源頭風景だ…! 上部の区間だけでも遡行する価値が大いにある

源流区間は癒し100% 晴れていたら最高だったな〜

枝沢から登山道へすぐにエスケープできるが、ここは本流を最後まで歩く

4連弾の小滝が最後の滝だ! 癒し500%

4連弾滝のすぐ上で沢は伏流し、ニッコウキスゲの群落へ導かれる ちょっと伏流を歩けば万助道の渡渉点 藪漕ぎは完全にゼロで登山道に至ることができた!

登山道で飯を食っていると檜ノ沢を登ってきたという4人組に遭遇 最高すぎる風景の登山道をT字分岐まで歩いてニノ滝口を下山する。

下山中、雷鳴とともに強烈な豪雨に見舞われる…  道はぬかるみ何度か転けながらも駐車場まで快適に下山した!!

・・・・

素晴らしかった〜、西ノコマイは鳥海山の沢の中でも屈指の名渓なのではないでしょうか?

龍ヶ滝の巻きなどで登山道を利用するところが人によってはモチベを維持しずらいところかもしれませんが、下部ゴルジュ・上部の渓相ともに1級品で本当に良い沢です。

僭越ながら、今後は西ノコマイの遡行者は確実に増えると予想しています。

日帰りで下部ゴルジュ、秋に上部の遡行など登山道が近いため好みに合わせた遡行ができるのも良いポイントだと感じます。 なんにせよ至れり尽くせりの素晴らしい渓谷でした。 興味を持ったら是非暑い日に下部から遡行してみてください!

谷川さん付き合っていただき本当にありがとうございます!😄 また沢に行きましょう!

※ニノ滝口登山道の下山中 谷川さんがgoproを落としてしまいました この記事を読んでもし拾ってくれた方がいらっしゃいましたら下記までご連絡いただけますと幸甚です。お手数ですが、何卒よろしくお願いいたします。

ananshumpei@gmail.com

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