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2021-09-26

水無川 真沢・祓川 〜恋い焦がれた渓谷〜②

2021.9.26

真沢2日目 天気予報では、昼前から結構な雨雲が来るという。下山も長いから、朝早く出ようという魂胆だったが結局焚き火をつけてしまうとのんびり。

すっかり明るくなった6時半ごろに出発。まずは巨岩帯をよいしょよいしょと超えていく。

ゴーロの先の20m滝 右壁直登
白龍の滝 写真で見るよりずっと大きい!

沢が左曲するところで、20m滝エンカウント 朝一発目の登りなので慎重に登る。右壁を登るがここは快適! ヒモ要らず!

いくつかのナメ滝を進むと両岸がスラブに囲まれた地形になる、正面は行き止まりのようになっているが、一段高いバンドから覗くと、ありました白龍の滝

想像よりもデカイ!! ほへ〜これ登る人いるのかという感じの巨瀑だが、我々は当然のごとく高巻くわけで 100mほど戻り左岸の草付きスラブから高巻きに入る。

白龍の滝の巻は草付きスラブから樹林を目指す
白龍の滝の上流は綺麗なナメ

ある程度草付きスラブを登っていき、樹林帯が近づくと、ここにも踏み跡っぽくなっている。 途中から見失うも、藪を突っ切っていくと丁度白龍の滝の落ち口が見えた。

その先はすぐに3段のナメ滝があり、結構癒される♪

ナメ滝の先も綺麗で開けた渓相であり、右手の枝沢の先には遥か稜線から滴り落ちる巨大な滝を確認した!あれか!

右手の小さな支流(祓川)の先は祓川大滝!
大仏のような佇まい 水は極小で滝というよりスラブ

祓川大滝だ!水はとても少ないがまるで大仏のような佇まい 高差250mと言われるが、多分そんなにはないかな? それでもすごい… 稜線から直接落ちるような地形…

こんな滝は見たことない! 滝としてはいささか水が少ないので迫力はないが、今からこれを登ると考えるとぞくっとする。

高差は200mあるかないか 
背後のスラブ群と越後駒の勇姿

最初のうちは傾斜も緩く、どんどん高度を稼いでゆく 振り返ればスラブ群とグシガハナを従えた越後駒が圧巻の勇姿を見せてくれる。

祓川大滝の落ち口
すぐにトイ状の小滝 意外と悪い

最後は水流左の壁を登るが、微妙に傾斜が強くなる M氏はフリーで秒速で登っていき、渓たそは草付きから巻き気味に通過し、私はヒモるという典型的なパターンで祓川大滝の登りを完了。終始絶景で最高だった! ここも電波が入りしばらくネットサーフィン

祓川大滝のすぐ上にはトイ状の6m滝がある、深い釜には絶対落ちたくないが、ワンチャン落ちそうなので、荷物を防水パックにしまう。

結局M氏以下はヒモってゴボウという微笑ましい状況で通過。スリングの開発者に最大の賛辞を送りたい。

その先にも4mぐらいの滝があったが、左をへつって通過した

桃源郷のような祓川源流
三俣手前の様子

ようやく完全な源頭の雰囲気となり、水量は極小となる。 草紅葉の始った斜面を愛でながらナメをひたひたと歩けば面白い地形の三俣 ここは一番右手側の沢に入りナメ滝を登っていく。

三俣は一番右手の沢へ進む
登山道へ出た…きつい登り バックは御月山

ちょろちょろのナメを数分歩けば、注意していないと気がつかない三山の縦走路と合流! いよっしゃ〜と互いを労い少し休憩したら中ノ岳へ向かう。

これが意外としんどくて、バテまくる。避難小屋が見えたタイミングで雨が降り出し駆け込んで休憩… 完全に安全圏に入ったが、ここから十字峡登山口までもかなりの距離があり、まだまだ先は長い。 ここで食料を食い尽くし、水を半分以上飲んでしまった自分はやや不安を感じ下山に入る。

中ノ岳山頂 雨で寒すぎる
紅葉が始まっている稜線

避難小屋から中ノ岳山頂はほんの僅かで着くが、天気も今ひとつで早々に下山する。 紅葉のいい感じの稜線は遥か奥利根まで続き、越後山脈の果てしなさを感じる。

日向山までのは雨でぬかるみぐっちょぐっちょでコケまくる… 最後の激下りで完全に精魂尽き果てた。

十字峡に着いた時には雨も上がり、雲間から太陽が降り注いでいた。

近くの中華屋でたらふく飯を食い、さくり温泉萌気園で汗を流す。自分が車の鍵を温泉に置き忘れるというトラブルもあったが、無事に車の回収も終えて終幕。

念願の真沢はトラブルも少なく、比較的スムーズに下山までできました〜

一泊でとてもボリュームのある濃い内容、ガツンと来る最高の山行でしたね

毎年越後から一本行きたいって話をしてて、来年はどうでしょうか。オツルミズ行けたら嬉しいけど… 北ノ又の大ビラヤス沢とか芝沢、栃ノ木沢界隈も気になってます…

越後の山は素晴らしい! 渓たそ、M氏ありがとうございました! またよろしく!

遡行図リンク

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