二口渓谷 京渕沢
2023.5
二口山塊は家から3.40分で着くご近所の山 ここにも多くの沢があって仙台の沢登り愛好家から親しまれていますね
中でも大行沢は全国から遡行者を迎える二口きっての名渓。今回行った京渕沢は大行沢の支流であり、山塊最大級の名瀑「大東滝」を秘め、山塊の主峰である大東岳へ詰め上がれる沢です。
二口ビジターセンターで車を止めて、大東岳への「裏コース」で大行沢下流部を省略し、京渕沢に当たるところから沢に入った。すぐにあるミニゴルジュは省略して遡行開始。
大行沢と比較すると些か小規模だが、ナメと小滝が続く 鳥の唄と、新緑の息吹を感じて進む やがてゴーロ状で伏流区間となりと間も無く正面に大きな絶壁が見えてこれまでの様相とは一変する。 浮き石だらけで大変に歩き辛いゴーロを登高していくと正面には異形の巨瀑「大東滝」の姿が!!! 右壁の岩塔を従えたそれはまるでゴーレムのよう
しばらく大東滝を鑑賞する 沢屋界隈ではこの滝は登れる滝という認識らしいが、ポムチム的にはどう考えても登れない滝… 後に少し調べると知り合いが過去に登っている記録があった。ハーケンの抜き方もわからないパートナーと、こんな滝を登った彼はやはり異端というほかないだろう。
大東滝は左岸に流入する枝沢から巻いていく、ここも多段20m級の滝となっているが傾斜は強くないため問題なく登れる。
その先にものっぺりした7m滝があるがこれが意外と癖強く ホールドが欠けてしまい小さく巻くことにした。巻きの巻きです。 7m滝上を少しだけ進んで左手の藪を横断するとちょうど大滝のちょっと上でした。
大東滝の上は急なゴーロとなり 黙々と進み水流も細り出した頃に明らかな連瀑が現れる。 あまり覚えてないが最後の2段10m級の滝だけは上段が登れずに左岸の藪から巻いたような 最後の連瀑を過ごすと雪渓が現れてやがて大東岳の直下へ至る。 最短を考慮して少しの藪こぎで登山道へ 二口山塊と蔵王が一望 山形方向を見やるとまだまだ真っ白けな月山と、波のように長く続く朝日連峰が見えた 良い景色に鼻歌交じりで登山道を進むと僅かで大東岳山頂 山頂からは1.5hで下山。
京渕沢はコンパクトで飽きることなく大東岳へ登れる好ルートでした○ そしてやはり、70mの大東滝の御姿は圧巻です。
足元はフェルトがいいかと思います 5月から登れる東北の沢は貴重なので、東北民にはオススメ!!