西上州 橋倉川
2019/6.8
天気はだいたい悪かったが、群馬の南部だけ行けそうだったので隠し球のところに行ってみた。
西上州という低山 藪山 鎖場好きな人には聖地である山域。 沢はそれこそかなりマイナーなものが多く、そんな中でも神流川支流の橋倉川は「スリットゴルジュ」なる奇景を内包していて山域一の銘溪だとか。ワクワクしながら探索することに。
橋倉の集落の中を流れ、その様相はただの小川といった所。とてもこの先に何かあるとは思えないが…
進んでいくと大きなアーチ状の堰堤が現れる。右岸巻き。河原へは垂直なので懸垂下降で降りるしかない。
堰堤の上は伏流し、堆砂している。
進むと巨岩帯と癒しの河原を交互に繰り返す。
この沢には至る所に測量杭やテープ、さらにはペンキで側線を示してあった。おそらく砂防堰堤か何かの計画があるのだろう、とするとこの沢のゴルジュも近い将来埋まってしまうことが懸念される。
しばらくして、大きな壺を従えた5m滝が出現。
圧倒的な岩盤。
この滝は左から越えた。
苔が美しい渓谷、癒し効果満点!
この辺りから、赤い岩盤が目立つ。チャートというの種類の岩だろうか?
濡れながら進む。靴はラバーがよいと読んだが、すごく滑るんでフェルトの方がいいと思った。
4mの美瀑 この滝は登るのが難しいらしく、一人で無理もできないので右岸巻き、1分で巻ける。
形の良い小滝が連続する。
巨岩が完全に谷を塞ぐ4m滝。岩をくぐって先に進む。
スリットゴルジュはまだかなぁ。
両岸が立ち始めるとそれは近い。
この先にあるのかな?
スリットゴルジュの登場!大迫力!
層状が重なる岸壁を穿つ滝水。ゴルジュ入り口は5m滝となる。
5m滝の上は短いスリットゴルジュの内部。
中には3m滝がある。
見上げるスリットゴルジュは荒々しく圧巻!
3m滝上は5mの斜瀑、最後の7m?くらいの滝が連なる。
スリットゴルジュから見上げる。
ゴルジュ最後の滝、見事!
この滝の空間は本当に見事!
橋倉川の遡行記録はそこそこあるのだが、このスリットゴルジュの素晴らしさを窺い知れる記事は少なかった。
滝は簡単に登れた、ただし完全に水を被る。
スリットゴルジュは終わり、いや〜面白かった。
ゴルジュを抜けると、「コロシアム状の滝」と呼ばれる滝が出現! 記録にはなかった倒木が残念すぎるが滝自体は超絶美瀑。
うぅ。この倒木さえなければ…この界隈を代表する名瀑なのだが。一昨年くらいまではなかったようだ。
倒木さえなければ…
上段は5mの斜瀑。
コロシアム状の滝の上にはまた滝! これは6m滝でこの滝も岩盤が見事、いやいや見どころ多すぎ!
これもいい滝だ、滝は岩盤が命! 広い壺も特徴的な一本。
これほどの素晴らしい滝が連続する谷なのに、滝目的で入った記録は見つけられなかった。
二股はそれぞれ滝をかける、今泉沢下降を検討していたが、天気が怪しくなったので左俣に行き、斜面を適当に登って林道に出た。
この沢は2級とされているが、体感1級程度と感じた。短い区間に美しい小滝が連続し圧巻のスリットゴルジュも一見の価値ありだ。
こんな感じの一人でもいける沢は一人で行き、少しずつ経験を積んで行きたい。
この界隈だと所ノ沢、東福寺川(突破は高難度らしいので見物…)あたりも気になるが。
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