小常木谷
2020.4.25
新型コロナウィルスが猛威を振るう週末、三密を避けるため小常木谷に出かけてみた。
「置草履の悪場」という通過に登攀を要する区間が有名な沢です
登山道を利用し小常木谷へ入渓、まだまだ葉っぱが生い茂っていないので、明るくて気持ちの良い感じ。
置草履の悪場までは1時間ほど癒し系の沢歩きが続く。
大量の倒木が詰まる屈曲点には置草履の悪場入り口の「兆子の滝」堂々とした直瀑だが、倒木がひどい有様。
左壁は階段状で上部にはボロい残置ロープがある。
すぐ上には、これまた倒木の詰まったトイ状滝があるが、上部はフェルトでは登れずスリングで引っ張り上げてもらった。
5m滝は水流右からだが、フェルトだろうとヌメる。
間髪入れずに、不動滝15m 通常は左岸の枝沢から巻くようだが、右岸のバンドがいいと情報を得ていたのでそうした。
10分とかからずに巻けるが、最後は落ち口の真横に出るのでかなり怖かった。
その後も小滝が連続する、するとまたも沢は複雑に屈曲する。
倒木が堆積する先には2段18mくらいの「大滝」が出現、ここはM氏がトップで登っていく。
下段は階段状、上段も最初は問題ないが、水流から離れ左手のリッジに上がるところでA0となった。残置ハーケンはある。
続いて「ねじれ滝」この沢では珍しく荒れが少ない滝で大きく、水も綺麗だった。
下段をM氏は右壁から割とすんなり登ってしまった、私は左壁から登るが…簡単とあった気がしたが全く簡単じゃない。。
細いバンドを斜上するのが怖くてロープを投げてもらい通過に手こずった。上段の下には綺麗な釜がある。
上段は左壁の凹角を私がリードした。残置が適度にあり乾いた岩なので結構快適。 フェルトではまず無理と感じた、途中でラバーに履き替えて正解!
ねじれ滝で置草履の悪場は終了。
ちょっと進むと10mの大滝 この先は長いので手前にある岩岳沢から登山道へ詰める。
岩岳沢の詰めでルーファイを間違えたのか、非常に厳しい斜面に追い上げられた。この沢の印象の7割を最後の最悪の詰めで残すことになってしまった。
一つ一つの滝がとりわけ美しいわけでもなく、むしろ荒れている感じがあるが、沢トレーニングにはもってこいの沢だと感じた。
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