岩手山 焼切沢
2021.6.27
今回は自分の勤め先の上司Tさんをゲストに迎えての沢登り体験として、岩手山の焼切沢へ向かった。
助っ人に葛見さわさんが駆けつけてくださった。
焼切沢は温泉成分の混じった沢水が豊富に流れ、赤い岩盤・どこまでも続く連瀑の突破が魅力の日帰り沢だ。
実際想像以上に面白く、危険箇所も少ない よっぽど増水していない限りはほとんどを水線上を通すことができる。
山の景色も非常に良く、東北日帰り沢の中では非常にオススメの一本でした。
多少天気が悪くても全く問題ないので、是非足を運んでみていただきたいです。初級者から中級者まで幅広く楽しめる素晴らしい沢でした。
県民の森の先にある七滝コースの駐車場から歩いて30分ほどで七滝へ到着。水量多く迫力のある名瀑だ。
登山道に戻り、焼切沢を横断したところから遡行開始。
最初のうちはゴーロだが20分もすると赤色の岩盤の発達が目立ち、樋上のナメがと斜瀑が連続しだす。
水量は多いが、危険を感じるというわけでもなく、積極的に水に触れながら楽しんでゆく。
次第に10〜20mほどの連瀑となるが、水線或いはすぐ傍を快適に登ることができる ヌメリも全くと言っていいほどにないためラバーソールがギンギンに効く。
Tさんは最初こそ緊張の様子だったが、もともとスポーツマンなだけあり、水量の多い滝をいとも簡単に突破してゆく。とても初めての沢登りとは思えないような身のこなしだ!
積極的に水につかる箇所も多くあり、暑いシーズンにはもってこい! ただし沢水は鉱泉が混じりとても飲める代物ではないし、匂いも強いのでご注意を。
ゴーロは少なく、常に滝となっているような沢だ!とても面白い!!
深そうな釜では、冷たい水に飛び込み大会
美しいナメ滝もすぐ傍を歩くことができ快適そのものだ!
Tさんも楽しんでくれて何よりだ!
その後も連瀑が所狭しと出現し飽きることはない、この滝も容易に登ることができる。
水流の勢いは強く、持って行かれてしまいそうなので慎重に通過する。
どこまでも快適に進める こんな沢はなかなかない!
胸までつかるような場所もあるため、夏がオススメだ
大きなナメ滝
ゴルジュへ向かっていく
一際狭まったゴルジュでは5m滝をシャワークライミングで抜けるが、ここは水量が多い場合ロープを出したい
Tさんはこの水量でも危うげなく登っていった。
自分なんかよりもよっぽど沢登りのセンスがあるようだ…!
Co1110m付近の二俣は左手の左俣沢(地形図では左保沢の誤植)が3:1で水量も多く、本流なのだが右俣の大地獄谷へ進みたいという葛見さわさんに従い右俣へ進む。
大地獄谷は一層硫黄臭と鉄臭さが強くなるが、随所にナメ滝や綺麗な釜があり最後まで飽きることなく楽しめる。
3段16m級の滝は初心者でも簡単にフリーで登れて滝場は終了
眼前に二つの岩峰が近づいてくると終了点の登山道は近い。
大地獄谷に寄り道してから下山を開始、下山路はぬかるみが強い箇所が複数あるが非常に歩きやすく1.5〜2時間ほどで駐車場へ戻ることができた。
登山道の景色も最高!
焼切沢は全く退屈になる箇所がない稀有な日帰り沢であり、大変オススメできる沢だった。 岩手県には、焼石の尿前沢、夏油の枯松沢や今回の焼切沢など、日帰りで非常に充実した沢登りが楽しめる沢が多く今後も足繁く通いたい。
葛見さわさん、Tさんありがとうございました!