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2023-02-12

月山前衛 虚空蔵岳で冬を感じた!

2023.2.12

昨日に引き続き今日もまずまずなお天気予報 さて、今日のお山は…デン! 月山前衛の虚空蔵岳1090mでぇす

虚空蔵岳と聞いてパッと分かったあなた、ぜひ友達になってください笑 

どこでこうなったか…ギリギリ20代だが山の趣味がジジくさすぎる。。 人気ある山ももちろん大好きなんですけど、地味でマイナーだけどどこか風格があったり、気になって仕方がない山ってあるじゃないですか。そういうのが本当に好きなんですよね

月山前衛は月山から北側へ伸びる標高1000m級の小さな小さな山塊 もう本当にただの藪山で、登山道もろくになく、もちろん登山者からの認知もほぼないような存在です。ただ神は細部に宿るんですね。 そんな月山前衛、意外と懐深く、一部沢登りフリークでは知られる?「浄の滝ゴルジュ」なんかは日本有数の超ゴルジュですし、今神温泉は現在休業中だけど念仏を唱えながら入浴するというヤバすぎる温泉で、そんなのがある山塊です。

あと個人的に近くの戸沢村で長く現場仕事してたので、予てからこの辺りの山は気になってましたね

そんなマイナーオブマイナー 月山前衛でもギリギリ残雪期に登られているのが藪山の主峰 虚空蔵岳 1090mです まず、名前かっこよすぎるでしょ 虚空蔵とは仏教における知恵の菩薩だそうです ポムチムのオツムの改善も期待できますね ちなみに虚空蔵の梵名は「アーカーシャガルバ」だそうです。かっけぇ〜

P1050と虚空蔵岳
P1050へ向かう途中P995は急峻

立谷沢第一発電所の導水管からスタート 今日も雪は締まってなく、膝まで抜けるラッセル ゆっくりゆっくり進みCo830あたりからこれから登る虚空蔵岳の稜線がど迫力で見えてきました あや〜これはとても標高1000m級の低山とは思えないですな P995に登る尾根は半端じゃない急登でした 尾根に乗るとまさかの爆風 月山方面も見えてきたけど雲が絶え間なく流れ込み見通しは悪い P995~P1050の鞍部への下りはやや危険で慎重に通過した。

P995
P1050へも急登 爆風すぎて危険

P1050への登り返しもえらい急斜面で、絶え間なく吹き付ける突風で表面は一部氷化している。久々にアイゼンの出番かと思ったけどスノーシューでも食い込む感じでトラバース気味にそのまま登った 

虚空蔵岳の勇姿!
P1050より

ここまでくれば間近に虚空蔵岳を望めるが、その姿は圧巻です!! 強烈な爆風も相まり自分が今、1000mちょっとの山の前にいるとは思えない まるで厳冬の高山に登っているよう 虚空蔵岳、名前負けしてません! 

火打岳の怪峰も… 右奥は村山葉山
丸いのが火打岳、左奥には神室連峰

P1050に立てば、右手に虚空蔵岳 奥には月山 正面に見えるの虚空蔵岳と対を成す秘峰の火打岳の御姿が! 実はこの火打岳も今日時間があれば行こうと思っていたけれど、実際かなり遠いです。それにこの爆風では虚空蔵岳に立つのが精一杯かな。

それにしても火打岳の姿は実に特徴的で気になりますね、丸っこくて怪しいオーラを放ってます それに向かう稜線も美しい〜 火打岳はあの威容を持って標高1033mですから 山は高さじゃないとつくづく実感します。いやいや火打岳、実に良いですね〜 いつか必ず行きます。

目指す虚空蔵岳
奥の月山がよく見えないのが残念

P1050は抜群の展望台すぎて爆風の中じっくり写真タイム 虚空蔵岳が本当にいい山すぎていつまでも見飽きない。

その重厚な佇まい、なんとなく和賀岳を彷彿とさせる姿でした。そういえば、先ほどの火打岳はどことなく羽後朝日岳のような。。

どんどん風は強くなる一方なので、いよいよ虚空蔵岳へ向かって進みます。写真では分かりづらいけど、P1050と虚空蔵岳の間にも一つ小ピークがあります。 それを超えていよいよ最後の登りなんですが、ここで難所現る。 10m程度めちゃ級な壁になっていて、右手の潅木に逃げようにも潅木側もかなりの急斜面 遠くからも薄々ヤバそうだな〜と思ってたけれどやっぱり一筋縄では行かなそう 慎重に急斜面を崩しながらスノーシューを蹴り込んで登りました。

小ピークから虚空蔵岳 あとちょいだ
難所の雪壁

難所を越えてすぐに雪庇側に巨大クラックが走っていてヒヤリ。 この山、本当に侮れません…

結構歩いてきた。もう少し!
巨大クラックも…

いよいよ山頂なんだけれど、本当に風が強くて強くて… 尾根が広いからまだいいものの、これで細尾根だったら引き返していたかもしれない… 素晴らしい景色なんだけど、全然ゆっくりできそうにはない

エビ大発生
山頂〜 ああ月山!!

山頂に着いたが、あまりの爆風に山頂周辺をちょろっとうろうろして写真撮ったら即下山! まったり出来なかったのは残念でした笑笑 初めての山域なので、じっくりと山座同定して次のお山を考えようと思っていたんですが…

踵を返し、即P1050まで戻ってきた。ちょっと風が弱まったので休憩 この時12時前だったので、ワンチャン火打岳いけるかなと思ったけれど、これはまたの機会にとっておくことにして下山 下山は2時間かからずに戻ってこれました  

車に戻って着替えてると、なんと一台入ってきて、出てきたご夫妻が「虚空蔵ですか?」と話しかけてきた。 聞くと虚空蔵岳の下見に来たという方で過去にも残雪期に入っているらしい 何回きてもいい山なんでしょうね! 自分もまたいつか行きたいです。

虚空蔵岳は本当に惚れ惚れするようなナイスな山でした 登山の内容も面白いので、ポムチムオススメの名山です 次は火打岳や月山前衛最奥の下柳沢山など行ってみたいですね〜 新たな山域でとっても好みの山を発見できて大満足でした! 

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