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2023-07-02

越後 水無川 笹花沢

2023.7.2

川内の日帰り泳ぎ沢へ行く予定だったが、70mm前後の降雨があったため予定変更 流域が狭く、増水の降雨の影響が小さそうな水無川の左岸支流笹花沢を遡行し、一つ隣の高倉沢を下降するルートに決定した!

参考記録↓

tanemuraさん:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1614836.html

ひろたさん:http://sonosoranoshitade.web.fc2.com/sonosoranoshitade6/page056.htm

水無川の駐車場で集合だったが、林道が通行止になっているらしい。どうせ大した影響もなく、コーンを退かしてしまえば駐車場まで車で入れるだろうと踏んでいたが、林道は土砂に埋まって通行不能になっていた。。どうやら最近の大雨で山から土砂が出たようだ。余計に4km近い歩き(往復で)が増えてしまった。。まぁ大きな影響はないだろうと続行

埋まった林道
美しいエチコマのシルエット
モチガハナ沢出合付近は巨大雪渓

駐車場近くに来ると、ハイエースがいる どうやって入ったのかと思ったら、左岸の「自転車専用道」を通行してきたようだ。お!これは盲点…ま、もうここまできてしまったのでしぁあない。

舗装路が終わると、ダート道になるがひどい藪だ 雨露に濡れて先頭は入渓する前からびっしょりだ 何個か雪渓のブロックを横目に見ながら進むがモチガハナ沢のところでは覆い尽くす大きな雪渓が出現 チェンスパを履いて雪渓の上を通過した。

そして、入渓点となるスリット堰堤 明らかに多い水量で渡渉ではかなりの水圧を感じる。 堰堤は右巻きですぐに左岸高くから連瀑で出合う笹花沢 水量は常時の2.3倍は増えてるのだろうか、これは荘厳だ!

笹花沢出合い
出合いの滝は左から直登
素晴らしい連瀑ナメ!

出合いで一息入れたら、早速最初の滝を左から登る 多少のヌメりを感じるが問題ないレベル。爽快に登り切ると多段の連瀑ナメが! 本当に見事だ。水量が増えて景観に磨きがかかっている やはり今日は笹花沢を提案して正解だった!!

快適なナメ斜瀑が連続
青空も抜群!
弛むことなく続く、ナメ

出合からしばらくは快適な小滝とナメが連続した非常に美しく、楽しい区間! あまりの楽しさに思わずガッツポーズだ!

8m滝は左から小巻き
7m滝は左壁直登
まだまだ続く、ナメ
フリクション抜群
素晴らしい渓相だ
12m滝は左壁直登

ナメ連瀑の途中にある12mのそこそこ大きな滝は左壁の乾いたスラブから登った。フェルトのケルカス君は厳しそうで、この滝上で地下足袋に履き替えていた。 そういえば沢で地下足袋を使っている人は初めて見た。乾いた岩の沢であれば全然問題なさそうである。

一旦ナメ滝ゾーンが終わると、急なゴーロ帯となる 左右を崩れた雪渓があるが遡行には全く支障がない。 ここで休憩中にウドとウルイがあったので摘んでM氏にあげた。 しばらく我慢の急ゴーロを進むと、傾斜が急な連瀑帯が始まった。

最初は結構な傾斜に不安であったが、取り付くと岩は堅くホールド豊富 左右には逞しいニラや潅木もありぐんぐん登れた。

下部がハングした8m滝は左の草付きから小さく巻いた 先も4段で70mはあろうかという連瀑が続く。快適なシャワーと抜群のホールドでガシガシ登れる。

いよいよ水量も細り始め、一旦落ち着くと先に冷気を感じる 当然残っている雪渓をかわしていると さっきまでの快晴は何処へやら、視界もままならない濃霧に巻かれてしまった。 この先はスラブが始まりこの視界不良では進路がわからない。

しばらく休憩していると視界は回復 おそらくここだろうというちょっと急な岩場を登っていく。

ウドとウルイをゲット
急なゴーロを挟む
再び連瀑ステージへ
グイグイ登る連瀑
多段70m?滝
終わらない連瀑帯
ニッコウキスゲに憩う
中ノ岳を大展望
中央の「幣の滝」 デカすぎる。。

ニッコウキスゲの群落に憩いながら急な岩場を登っていく。 ところで、雪渓の巻きからそのままスラブに突入したためポムチムの手持ちの水は僅か。最近こういうことが多い…

モヤはやがて抜けて、周囲が見渡せるようになった。 視界には惜しげも無く「越後」が飛び込む 

眼前のエチコマに刻まれた数々の深い渓谷 やはりオツルミズ沢がどうしたって目立つ サナギ滝は水量爆発で信じられない豪瀑と化しているじゃないか あ〜なんと美しい オツルミズは今年登りたい沢の一つ。

右手には中ノ岳 直下には北沢・真沢出合が見えている 幣の滝が増水にて大瀑布化していて爆笑 2年前、真沢を遡行した思い出が鮮明に蘇る 流域の概念を丁寧に観察し次への妄想を膨らます。

エチコマを見る
最後の快適なスラブ登り
間も無く稜線
藪尾根を下る
ところどころ藪が薄い
高倉沢で泳ぎw

快適なスラブを一登りでそのまま稜線へ 稜線からは出合が見えている 随分登ってきた。下降する予定の高倉沢方面は霧が濃くて全く状況がわからない これでは下降なんてとても現実的ないため、しばらくは藪尾根を下ることに。

これは上記山レコのtanemuraさんの記録を参考にした。

最初こそ、薄いところ歩きやすいところを辿っていけたが、Co1250付近からは様々な植生が繁茂した密藪 なるべく薄い方へ、降りやすい方へと進むが、次第に地形も複雑になりGPSを使ってCo1150にある窪地から高倉沢枝沢を下降することにした。 しかししかしでこの枝沢、今となっては地形図からも察することができるが沢とは呼べない代物で途中からただの藪斜面 なんとも微妙に不快な藪ででっかいヤスデがいたり、苔でヌルヌルの転石や倒木が邪魔でちっとも進みやしない…

いよいよみんな手持ちの水がなくなってきた頃、耳を澄ますと清冽な沢音が聞こえ、迷わず音の方面へ。

岩間から湧き出したキンキンの天然水をがぶ飲みして、ようやく沢となった枝沢を150mも降ればようやくと高倉沢へ降り立った。。このとき時刻は16時前 ヘッデン下山は免れそうだな…

高倉沢は極めて快適に下降できる。水量は多いがトントンで下っていくと、残置ロープのある淵が出現 巻けば泳ぐ必要はないがもう面倒なので泳いで通過 別にそんなに寒くなくてよかった(笑) 下流でもういっちょ泳ぐと、戻ってきました水無川。

ちょっと懸念だった渡渉も問題なく、ガレ斜面をちょいと登ると林道に帰還した。 往路ではボサボサだった藪がなんと綺麗さっぱり刈り払いされている。あのハイエースの方が整備してくださったのだろう。 あれだけ不快な藪もなくちょっと長い林道を歩いて無事下山!!

・所感・

笹花沢は下山が少し癖ありますが、水無川流域では貴重な日帰り沢でかなり快適・内容も大充実です。 今回みたく前日に70mmとか降ってもむしろ丁度いいくらいで楽しめて、本当にいい沢でした! また、駐車場への林道はいつ復旧するかわかりませんが、左岸の自転車専用道は使えます。車で走っていいかはかなり怪しいですが、入ってる人はいるということです。高

倉沢はヒロタさんの記録のようにスラブを数ピッチで懸垂下降する場合、人数がいると大変な時間がかかるはずなので、藪尾根を使った方が早いと思いますが、tanemuraさんと我々のルートがベストではないはずなので、色々検討の余地はあるはずです。

ケルカス、渓たそ、M氏 お疲れ様でした!!

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