2021-06-06
摺上川 叶道沢(観音堂沢)
2021.6.6
栗子山塊はナメが見事な優しい沢が多いと聞く。今まで行く機会がなかなかなかったが、今日は栗子の中でも屈指のナメ沢であり、東日本での三大ナメ沢の一つとして数えられる叶道沢の周回に出かけてみることした。
叶道沢上流へ続く林道はかなり痛んでおり、自分の車ではとても奥まで侵入できないため3kmほど歩いてまずは地神沢を下降する。
徐々にナメが卓越する渓相に変わり、やがて永遠とナメが続くようになる。森が近く、倒木や土砂の流出は見られるものの本当にずーっとナメが続く。
いつまでたってもずっとナメ M氏は釣りをしながら下っていく。
ナメの美しさも去ることながら、両脇の広葉樹林も原生林そのものといった具合でさぞ紅葉の時期は見事だろうと思う。
ナメに形成された小プール
右岸からクロノ沢が合わさり、一層美しいナメへと変わった。 クロノ沢を遡行して林道まで戻る周回だが、もう少し叶道沢を下ることにした。
良型のイワナを何匹かかけるM氏、今回は全部リリースだ。
いたずらに貴重なイワナを食べることは許されない。 我々は泊りの山行の時のみ、少量をいただくことにしている。
食料が飽和した現代で、厳しい自然を耐え抜き生きるイワナをわざわざ沢山貪る理由はない。
本日M氏が釣った中では最も大きなイワナ 逞しい顔つきをしている 元気に泳ぎ帰っていった。
美しいナメをひたひた歩いていると、ちょうど引き返す理由になる滝が現れたため、踵を返しクロノ沢へ進む。
クロノ沢もナメが続く沢だが、全体的に地神沢の方が美しく水量も豊富だ。
沢と森が接している、常に穏やかな沢である証拠だろう。
大きめのナメ滝を登り、少しのゴーロを登ると林道に出た。 ゆるい山行が好きな私だが、今回は特に 眠気さえ感じてしまうほどに穏やかで優しい沢を踏んだ1日だった。
タグ: 沢
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