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2022-02-11

蒼白の白神岳

2022.2.11

1993年に屋久島と並んで日本で初めて世界自然遺産に登録された白神山地。

白神山地は、広大なブナの原生林と、手付かずの自然が残された貴重な山域

白神岳は日本海から数キロしか離れていない沿岸部の山だが、冬は豪雪の山となり白銀の世界となるようだ。

ずっと前から冬の厳しい時期に白神岳に行ってみたいと思っていた。今回かなり急な計画に二人が乗ってくれてこれ以上ないような条件のもと最高の白神岳を堪能することができた。

仙台を出たのは23時半ごろで、吹雪く東北道を進み、秋田道を進み…一睡もせずにようやく白神岳登山口についたのは4時過ぎ。 ほんのすこしだけ仮眠して準備開始 除雪はなされておらず、海の真横である国道101号からスタートする。

ほぼほぼシートゥサミットだ 白神岳は決して大きな山ではないが、海抜数mのスタート地点から1200m超えの山頂を目指すのは心が折れそうだ まして自分は登山自体1回/月ペースになっている 頼もしい仲間がいて本当に心強い

仮眠中にジムニーが除雪されていない林道を突き進んでいて先に1名が入山しているようだ。完全に車が通れない積雪となったところでジムニーが駐車してある。先にはスノーシューのトレースが一人分続いている。

ここはありがたく使わしてもらい楽をさせていただく なかなかの距離の林道歩きを終え、いよいよ登山道へ入る 1箇所夏道のトラバース箇所を先行者は大きく巻いていたが、安定していたので夏道通りに進む。 マテ山への尾根についてからは夏道を離れ心臓破りの急登が始まる ここももちろんトレースを踏みながら進んでいくとやがて先行者に追いついた。

先行者は地元の方のようで何度も白神岳へは登っているという。気さくな方で色々話を聞かせていただき ここから先は我々3人で交代しながら軽いラッセルを回して行く。 幸いスノーシューの沈み込みは足首から脛の半ばくらいで済みとても助かった

マテ山から先は微妙なアップダウンがあり遅々となるが、やがて白神岳の真っ白な主稜線がはっきりと見え始め気力も回復する。

主稜線が見えてくる
最後の急登に差し掛かる

主稜線への最後の急登を頑張って登る 振り返ればすぐそこに日本海がある こんなに海から近いのに周り一面は真っ白!

なかなかの急登に喘ぐ
振り返れば日本海!
最高のお天気
山頂トイレが見える 雄大な山容だ

白神岳の雄大な山容を拝みながら登る  いよいよ主稜線に到着だ!

白銀の世界
謎のスノモン 気象観測のなんか?

主稜線にはまるで人物のオブジェのようなスノーモンスターがポツンと佇んでいる。それもかなりでかい 奇妙な光景に一同興奮 結局なんなのかわからないが 甲冑をまとった女性のように見える

葛見さわさん興奮
向白神岳をみながら

視線の先には白神山地最高峰の向白神岳(1250m)の堂々たる姿が広がる。向白神岳はマイナー12名山と並ぶような秘境の山

当然登山道はなく、残雪期に稀に行く人がいるようだ 冬の時期に行くのはなかなか大変そうだ!

美しい主稜線
向白神岳

稜線まで来てしまえば、山頂まではほん少し 先には山頂トイレの建屋が見える 海と山を見る最高の稜線漫歩がここにある

蒼と白の世界
広大な稜線漫歩
山頂トイレ 立派なトイレだ
水平線と南側の稜線
雪庇の発達
向白神岳へ続く稜線

山頂でゆっくりし、満足したら踵を返し 下山を開始 

オブジェまで戻ってきた
いつか、向白神まで
別れを告げる
夕日に照らされる白神岳が見えた!

1日中穏やかな天気で最高の条件だった 本当にいい山だった いつかは冬の向白神岳に行ってみたい そして白神山地は夏の沢登りでも魅力ある沢旅のフィールドとして名高い もっと色々な角度から知りたいと思える山域だった。

けいたそ、葛見さわさんありがとうございました!

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