川内山塊 仙見川・中俣沢
2026.9.6-9.7
魔境川内 お盆に雪渓敗退した苦い記憶が新しいが、今回は初川内のゴルオヂ代表モーリーさんをご招待。
KCも参加してくれ、日本一の山ビル地獄と噂される仙見川へ向かうのだった。
モーリーさんと新潟に向かう、相変わらず遠いがくっちゃべってたら車デポの粟ケ岳県民休養地(キャンプ場)についた。標高は低いけど、9月になってから涼しくてぐっすり寝れた。
朝5時、KCと合流。車をデポして仙見川の林道へ向かう。
門原から橋を渡り、植林の暗い林道を進むが、200mも行かぬうちに倒木が塞ぎ行き止まりとなってしまった。
仕方なく車を停める。車を降りた、その瞬間、ヒル2.3匹にたかられる。え、ヤバすぎる。しかもデカい。
まだ、舗装された林道だというのに、車を降りた瞬間襲いかかってくるヒル達。紛れもなく、ここは日本一のヒル巣窟なのだ。
9/6 歩き始め(6:30)-入渓(8:00)-Co630のC1(13:40)
こんなところでゆっくり準備なんてできるはずもなく、最速で準備を済ませて林道を歩く。
15分ほどで林道終点の草むらスペースについた。 いやここの方がヒルが凄そうだな…
地形図上で破線となる林道は荒廃し、ところどころ完全に藪に消えている。しかししっかりと周りを見ればちゃんと道は続いており、仙見川へ降りる終点まで辿ることができた。
なお、途中でクマに遭遇するし、少し足元を見ればヒルがダンス もう落としてもキリがないので放っておくことにした。 入渓までワイルドすぎるアプローチ90分、すっかり消耗してしまった…
仙見川の清流でヒルを落とし、いざ入渓〜
序盤の仙見川は水量の多い癒しの渓谷。しばらくは綺麗なゴーロ歩きだ。標高262で右からなんとも美しい名前の静川を合わせると、いよいよ最初のポイント。静瀞だか静淵という名がついた50mの泳ぎだ。
足にしがみ付く残ヒルを引き剥がすため、全力で泳ぐ。 途中で1箇所足がつくヒールポイントあり。 後半戦も泳ぐがシンドくて壁キックで進む。
マジで50mくらい泳がされるし、水量が多かったら大分辛そうだ…
静淵を通過すると、その後は泳ぎが連続するゴルジュパラディソ! これぞ川内ィ!という感じだ!
クソ楽しぃ〜。 そして休憩する度にどこからかヒルが這い上がってきて抹殺する。
このなんとも言えないキラキラの水面を見ると、過去に行った下田・川内の遡行記憶が鮮明に蘇る。
この山域の渓谷こそが、僕を沢の魅力の奥深くに沈め、今も変わらず楽しんでいる。
害虫・原始性・不便性・圧倒的渓谷美これらを全身で受け止めることができる奇跡の山域だ!
大きな滝はなく、泳いで登って、漂って、ヒルを弾く 腸壁のようにうねったゴルジュを無我夢中で進んだ。
側壁が緩むと、森の中を深い淵が連続するような感じ。 ここでも泳ぎが何度もあり、10月以降になるとだいぶ辛そうだ。
川内以外にも日本海側の沢は、適期が実質的に9月しかないのが辛いところ。
ゴルジュの落ち込みであるタナイの滝は普通に通過。
なんか10年前の写真より1mくらい低くなってる? その後もゴルジュっぽい感じが続くが、側壁はそれほど高くなく、森が近いので早出川周辺の沢より遥かに威圧感は少ない。
ゴルジュが一際深くなるところはヨコムネの滝という3mほどの滝があるが。形が変わったのか過去には難所だったようだが、今ではすっかり簡単に通過できる滝になっていた。
ゴルジュをさっぱりと抜けるとしばらく何もないけど、普通に渓相がとても綺麗で癒される。
途中で岩魚を手掴みでGET 夕食のおかずを確保できた。
Co514からは滝がこれでもかと続く。10〜15m級の滝が次から次へと出てくるが、登るのは大変そうで樹林からの高巻きが続く。こんな滝だらけの渓相だけに、このままテン場がないかもと心配したけど、Co630mにある3条の滝の前の河原がイイ感じ。 まだ14時前だったが、この先さらにコンターは詰まってくるのでここで決まり。ちょっと狭いけど薪は無限だ!
岩魚の塩焼きとモーリーミートを食いまくり!沢の中で暴飲暴食!普通に酔っ払った 最高の夜でした・・!
油断してるとテンバでもヒル持ち込み発覚。ちょくちょく出てきて10匹くらい抹殺した。夜は藪蚊の猛襲 これぞ川内!!!!
9/7 C1(6:37)-粟ケ岳山頂(11:10)-登山口(13:40)
泊地から先も終始滝が続く。それなりに悪い高巻きもあれば、快適に登れたものもある。 とにかく滝が多くて、幾つあったかなんて覚えちゃいられない。
川内の沢では高巻きの踏み跡などは殆どついていない、パーティ全員で合理的な巻きをルーファイする力が必須となる。
Co760二俣は連瀑となる右俣(ム沢)へ進む。 この連瀑は登れないため、少し左俣(タテヒビ沢)へ進んだ中間尾根から高巻いていく。 連瀑の上は少し河原があり、ここでも泊まれそうだ。
柱状節理のナメ滝や結構悪目の小滝が連続し、後半も侮れない…
Co900では最後の見どころである4段70mの白滝が堂々と出現。 水量は少ないが。見上げるような高さのスラブ滝である。ここはⅢ級を超えない登りや高巻きで白滝を登っていく。最上段では目も眩む高さだった。
Co1000の源頭はまるで谷川や越後の沢のような雰囲気。三俣状になっていて一番左側のスラブが続く流れに向かった。次第にスラブはめちゃくちゃ急になって、ニラバース(ニラのように貧弱な草付き斜面のトラバース)。ニラのすぐ下に岩盤があって、チェンスパも食い込みが悪くてかなり悪い目のくさ付きだった。
そして、少し藪をこなすとようやく登山道ついた・・
4年ぶりの粟山頂は涼しくて最高です。 しばらく川内の山々を眺望して、ヒルがつく間もなく爆速で下山。 デポした登山口ではファンタとコーラ爆飲みして復活!
そしてヒル林道へ車回収に向かう。ここは一瞬でヒルがつくので0.5秒くらいで車に乗り換える。 倒木が塞ぐ箇所は狭くて切り返せないので鬼バックで脱出。 帰りは中出し製作所みたいな名前のラーメン屋で味が濃すぎるブラックラーメンをたいらげて解散〜!
仙見川中俣沢は、早出川ダム周辺の渓谷と比べると森っぽい印象で、川内の代名詞である巨大スラブなどは少ないが、前半の泳ぎまくりゴルジュから、中俣沢の連瀑へと多彩な渓相を持つ沢だった。
他の下田・川内とは一味違う、奥深さがあり、1泊で川内の深山幽谷を満喫できる秀渓です。
ヒル地獄も山深さの裏返しと思えば良い思い出になるでしょう。
KC、モーリーさんありがとうございます〜 来年こそ広倉沢行きたいな〜







































