久蔵川 長平沢
2019.10.14
3連休は、全国に甚大な被害をもたらした台風19号によって完全に潰された。
しかし、沢に行く。
足尾の長平沢なら普段水量は少なそうだ。600mm降ってても問題ないだろう。
久蔵川の林道は何箇所か崩れていて、完全に沢の流路が変わっている所は消失していた。
他にも橋が流されていたりした。
長平沢の林道に進み、怒涛の堰堤超えを終えるとすぐに増水した滝が現れる。
10m級は手が付けられない水量、左を巻く。
小さいながらも滝が連続する。
しかしすぐ横が森のため威圧感はゼロ。
ずっと巻くのもつまらないので、寒いが滝の横を登ったり、シャワーを浴びて登っていく。
沢最大の20mクラス、簡単に登れる。増水してるくらいがちょうどいい沢だ。水が少ない時はあまりに貧相な沢だろう。
寒かった!
上からの景色は綺麗だった。
2条のようで左右から沢が合流する滝。一見、右が水量多いように見えるがすぐに枯れてしまう。一方で左の沢はしばらく流れが続いているようだ。
左の沢に進んだ。
滝は右の滝を登った。
紅葉の進みは遅いのだろうか?
左側の沢はすだれ条の滝が連続する。
伏流しても、時々笹薮の中に突如流れが出現する。
詰めは意外と長く、疲れる。
社山に着いたがガスで何も見えない。
さて、どう下山するか 予定では安蘇沢を下降する予定だったが、天気も相当に悪いので、社山南稜(通称バカ尾根)を下ることにした。
それは地獄の尾根とは知る由もなかった。
眺めも良く、いい尾根だねなんて話していたような…
崩壊地の見渡せるところで、飯を食っている時 Mさんが「これダニか?」と、見てみると確かにダニだ。
初めてみるが明らかにダニであった。自分も見てみると二匹着いていた。
開幕を告げた。
今まで、結構な藪や林をかき分けてきたが、実はダニを見るのは初めてで正直そんなにいないものだと高を括っていた。
しかし社山南綾だけは違かった。
少し進むとズボンに大量にダニが付着していた。ヒルと違いわりかし簡単に落ちる(大きいサイズのものは落ちるが、ミニサイズはなかなか落ちない)がひっきりなしに着いてくる。
あたりを観察すると、衝撃!そこらじゅうの草にダニが大量に着いているのだ。これには戦慄!
落とせど落とせど着いてくるので諦めて、露出を最小限にして、降っていった。
初のダニ遭遇で実に恐ろしい経験をした。
雨量観測所などあったが、踏跡は錯綜しており、適当にそれっぽいのをたどり安蘇沢林道にたどり着いた。
ダニにはどこも噛まれなかったが、持ち帰るのも最悪なので落とせるだけ落とし、着た服等は袋に縛りコインランドリーで洗濯して乾燥させた。
この尾根は絶対に使わないほうがいいです。
ダニは何と言っても感染症を引き起こすリスクがあるので特に危険な吸血生物ですから。
Mさんお疲れ様でした。
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