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2022-05-02

鯛之川遡行-花之江河沢下降-小楊子川右俣遡行③

2022.5.2 淀川小屋-小楊子川右俣Co1490右岸

山行3日目 今日は、屋久島でも屈指の源頭風景を持つと言われる「花之江河沢」を下降して、小楊子川右俣を遡行していいところで幕営する予定だ!

まずは、大盛況の淀川小屋から花之江河まで登山道利用で飛ばしていく。 淀川小屋からすぐ先の急登がキツイって!

それでもいいペースで花之江河までは来れた。ここから栗生歩道に入り少し登った先の最初のコルから枝沢を下って行く。

最初のうちはシャクナゲの藪漕ぎが厄介だが、すぐに4m滝となって花之江河沢と出会う。 うわお…既に言葉を失う美しさ…

枝沢から出合った少し先の様相
空が非常に近い

評判に嘘偽りなく、天国のような花之江河沢源頭部 ここに源頭漫歩極まれり!ちょっと上流側へ散歩 ん〜 

さて、下流に下っていきましょう〜

まるで人工的に配置されたような巨岩のオブジェ 君たちはどこから来たのかな?

こんな景色がずっと続く
浅そうに見えてかなり深い水深

天国のような渓相は続く、異常に冷たい水温なので少し深いぐらいの淀みも全力でヘツる。

いやぁ、しかし 美しい 

地球に感謝!! 屋久島ありがとうございます!! 戦争反対! 増税反対! 

急に狭まったゴルジュ
空と君との間には♫
今日〜もデッカい岩がある〜
ナメチム

ま、特に言うこともないですな。 とにかく綺麗な景色がしばらく続きますよ 写真を続けます

ハート岩
そろそろ天国ゾーン終わり

天国ゾーンはCo1590まで(から?)でそれより下流は基本的につまらない巨岩帯であることに留意したい。

驚くほどにつまらない巨岩帯へと変貌
でかい滝上に出た

巨岩帯と言っても、サイズは鯛之川の1/5程度 特に問題はないのだが、ぬめりも強く、沢自体の勾配も強い。

そして驚くほどにつまらない。 さっきまでのはなんだったのだろうか? と、突然大きな滝の落ち口に到達。

下を覗くとかなり大きい滝だ。 落ち口から4mほどは切れ落ちているので懸垂下降して、下段は左岸の樹林から巻き下る。

大滝の正面
大滝から下の巨岩帯

大滝は30mほどあり綺麗な滝だった。 ここで一服決めたらさらに傾斜を増した沢を下降する。

途中で足が滑り、2mほど落下してしまった。この際に右腿を強く打ち 後に大ダメージとなる。うぅう!

しばらく水で冷やして、やや痛みが引いたところで小楊子川と出合う 右俣は5mほどの滝となっているが容易に巻ける地形だ。

小楊子川
トロ場

飛び石しながら右俣を遡行するが、先ほどの負傷が思ったよりもひどく、軽い肉離れ的な状態に陥っている。

右腿に力が入るとでき痛を伴う。 ゆっくりペースで進んでもらう。

巨岩帯の先のつかの間の穏やか
小さなポットホール群

結論から言うと小楊子川右俣はそれほど面白い沢ではない 8割以上が巨岩という感じで、時折ある美景も 正直、これまでの屋久島の沢を知っていると見劣りするものだった。

ナメ滝 数少ない見所
棚田のような形状

テン場を探すも、あまりよいところはなく、どんどん進んでしまいCo1490の左岸から枝沢の出合うナメ滝上で作戦会議。

渓たそはザックを置いて右俣の先まで進み、M氏は左岸支流を偵察、ポムチムは足が痛いのでお留守番ということで二人に偵察お願いした。 

待っている間、辺りを見渡すと右岸の上がどうやら台地上になっていることに気がつくポムチム 足を引きづりながら5mほど上がるとまるで人為的に木々が伐採されたような開放的な平場が現れた・・・ なんだここでいいじゃんよ

最初に渓たそが戻ってきて、どうやら右俣の先には何もいい箇所はなさげだそう。ならばと、先ほどの台地を見せるとここでオッケーと決まり。戻ってきたM氏にも伝え なんとか今夜の幕営地確保!

このナメの右岸がテン場である
少し斜めってるけどテントもちゃんと張れた

ここの台地上は下草がほとんどトゲのある植物であるということと、僅かながらにダニがいることに注意したい。

右腿を労り、湿布を貼りまくって早々に就寝 そろそろ大分疲れてきましたね。

今日の活動のまとめ、花之江河沢はCo1600m〜花之江河までの区間が大変美しい。そこから下流は極めて面白味にかける。

日帰りで美しい区間をピストンするのがいいと思います。淀川や石塚小屋沢を絡めると美渓三昧が可能です。

小楊子川右俣は、屋久島の沢コンプリートを目指すなら遡行する意義はありそうですね、わざわざ遠方から計画するには消化不良感が否めません

明日は、小楊子川右俣を詰めて縦走路から淀川登山口へ下山予定です!

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