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2022-07-24

ピリ辛沢!尿前沢支流 フロ沢 

2022.7.24

遡行図

吾妻の松川に行きたかったが、誰も捕まらなかったので一人で地味ながらも興味深い尿前沢支流のフロ沢に行ってきた。

なんだか体調悪く、6時前に起きる大寝坊… 急いで準備し、焼石の中沼登山口についたのは8時過ぎ…

いやぁ2時間の遅刻。。まぁ、一人だし大丈夫でしょうと記録もろくに読んでないままスタートしたのは8時20分ごろ。

いつもの尿前沢に着くと、ものっすごい水量!! ここは4回めだが、ズバ抜けて水量が多い 注意しながらハタシロ沢出合を過ぎて、目的のフロ沢出合い、さて水量は…

フロ沢は… なんとかなりそうw

荒れ狂う尿前本流
フロ沢のF1

フロ沢は文字通り、風呂みたいな釜を持った3m滝から始まる 右壁から登るが、意外とホールドが少ない でも案外ヌメらないので普通に登れた。

後から他の記録を見ると、今日は水量相当多いみたいだね

5m滝
支流のような本流4m滝

すぐに幅広の5m滝 右側が登れそうだが、中間の1mが傾斜強くこの日はシャワー必須 ギリギリまで登るも気が乗らん… 左岸巻き6分 すぐに左岸からの支流のように出合う4m滝 手につかないので巻くが、前の5m滝から巻き降りてきたところを再度登り返すという微妙な感じになってしまった笑 4m滝の上流はナメがあるまあまあ綺麗かな

15m滝 左から簡単
4m滝と大滝が見える

ゴーロとナメの交互を軽く歩くと、15mの滝 左右どちらもOK 今日は濡れない左から登った 記録には40mとか書いてあるものもあるがせいぜい15m有るか無いかだろう。

そしてまたもすぐに4m滝 奥には大きな滝が見えている なかなか勇壮な景色だ!さすが焼石の沢! ハズさないわ♪

4m滝は右壁から登るが、微妙に手強かった…

30m大滝 某黒滝によく似る
10m級滝 右が登れるようだ

イカツイ岩盤の30m大滝はいかにも滝!って感じで男らしい良い滝だ 百四丈滝の門番「黒滝」とよく似ている印象!

右の草斜面から巻くが、後半ズルズルなのでチェンスパ必須 てか、焼石の沢は全体的にチェンスパ必須装備だと思います。巻きがやたらとズルズルだったり、泥が非常に緩いですから

まき降りると、先にはまた滝… 10m級の滝で一見してどうかなと思い右岸から簡単に巻いた でもここもチェンスパ使用

記録を読むと、右壁から登れるよう 写真見返すと、ふーん確かに…?って感じ

美ナメ区間
良いナメでした♡

10m滝の上はナメ区間 石や倒木が所々にあるけど十分規模も美しさもある良いナメだ! 東北らしい癒しの景色ここにありけり ナメは200mくらい続くかな 良いですね そのさきもあっ!っと絶景

両門の滝
本流の滝はかなりの美瀑

本流20mの美しい分岐瀑、支流にも15mくらいの滝がかかり絶景☆ 手前に一部崩れた土砂と倒木があり引きでの写真は諦めた。 けれども本当に綺麗だ 滝屋としてこの滝が観れたことは嬉しい 

どの角度も良い
廊下状の奥に20m滝…

この滝は支流との中間小尾根を登るが、微妙に難しく 枝掴み技術がいる 滝上へ巻くと谷は左に90度屈曲 そこは絶望的な廊下状 奥に20m滝が落ちる すごい地形かも

チス!絶対登れません!
高巻き どこ選んでも悪いだろうこれ

滝は意外とかっこいい なんとなく自撮りしてみる… ん〜、これ登るのは無理だろう さて巻くにしてもどうしよう なかなかの地形で弱点は見当たらない… 左岸の水の滴るスラブに取り付く 6mほど登るがソロでは危険を感じクライムダウン 屈曲する位置の泥の詰まった急傾斜からチェンスパ装備し ゴルジュハンマーを泥に振るって捲き上る ある程度登って灌木伝いに滝方面へトラバース 写真の通り、この滝のパスはどこをどうしても悪いと思う…

2段滝、快適に直登
小滝とナメ連続! 楽しい!

核心の滝を巻き終えて、沢に復帰 45分はかかった… すぐに6m×3〜4mの2段滝 快適に登る その先も節理状のナメと登れる小滝が続き爽快な沢登りだ 時々のシャワークライミングが心地よい

と、正面に勢いよく吹き出す8m級の滝 左岸の枝沢は40m級の滝となって注いでいる。 

夏はうどんを持ってくる
ナメが多い

ちょうどお昼だったので、うどんを食って英気を養う 左壁からシャワーでこえる その後もナメ、小滝と小気味よく続く。

黄色の花

季節外れのミズバショウと、黄色い花が彩る三段滝がこの沢のハイライトの最後だ

最後の滝
1202の様子

最後の3段滝を超えていくと、台地状の地形となる 1202を目指すように複数の支流分けを進んでいく  途中からボサってわかんなくなるが、草原に出てピークの真下まで行けた。草原にはついさっきまでクマが遊んでましたと言わんばかりの暴れまわった跡がそこら中にあり、ビビる こんなにクマの気配が強いのは久々だ… 1202へはちょいヤブを一登り。

東側のハタシロ沢の源流を下降する。 

草原を横断する
Co1120で出合う左俣

下降に支障をきたすものはなく、順調に下る。 しかし水量は少なく沢という感じでは無い。ちょうどCo1150の草原マークの位置で、大きな草原に出た。 草原の対岸から水の流れる音が聞こえるので繁る草原を横断 しっかりめの沢があり快適に下降。 Co1120で登山道の方から流れ出る左俣が右岸から出合う。 少しいくとガレと滝が混じったような感じで快適に高度を上げる。すぐに大きな雪渓が見え、その横に登山者の姿を確認した。

雪渓。涼しい
沼…好き

 無事に14時前に登山道に出た 銀明水で喉を潤して下山 良い沢だった〜

フロ沢は本流の尿前沢と比べると地味です。 でも大きくて特徴的な滝が連続し 登れる滝も多くピリ辛な巻きも効いてて大満足な沢だった。 天竺沢に雰囲気は似てるけどフロ沢の方が優しく、オススメです 下山遅れの記録も多いので大人数は向かないかな。 屈曲点の20m滝の巻きがどう行っても確実に悪いのでそこがポイントかも チェンスパは必須です! どうぞご贔屓に〜

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