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2023-08-28

会越 打出沢・ムサ沢

2023.8.26

会越国境の雄、御神楽岳には何本もの険しい沢が刻まれていて、今回遡行した打出沢・ムサ沢は御神楽岳の西面を代表する険谷である。 近年爆発的に人気となってしまった御神楽沢のような華やかさはムサ沢にはないが、その遡行内容は勝るとも劣らないようで、御神楽岳屈指のゴルジュ沢とのことだ。

今回はSCWで会越だけぽっかりと天気が持ちそうな予報であったため、ムサ沢案が浮上することとなった。

参考記録:カモの会 トマの風

待ち合わせの津川のセブンに行くと、泡沫Vtuberと化したケイタソの車が停まっている。M氏と大蕎麦谷沢のようだ。 お先にと残し、御神楽岳の室谷登山口に車をデポするとすぐに都内ナンバーの車が2台来た。

明らかに沢屋なので挨拶すると、まさかの人生初ポムバレ サワグルイの2人はまぁ100%わかるとはいえ、ポムチムの面はほぼ割れていないはずなのに驚いた… 彼らは御神楽沢を遡行するようだ。

もう1台でムサ沢へ向かい、打出沢林道を進むが案外普通に走行できて(四駆じゃなくてもぎりOK)ムサ沢の出合近くの橋まで入れた。

沢へ降りてすぐムサ沢にはいるが、水はほぼ枯れているような河原が続き、アブもまだ結構いてうざったい。

河原歩きは結構長くて次第にげんなりしてくるが、1時間くらいで綺麗なナメや小さい滝が頻出してきてちょっとづつ良い感じの雰囲気に。

ナメが出てきた
淀んだゴルジュ
いよいよ…

最初のゴルジュは淀んだ大釜から始まる。泳いで取り付いてサクッと通過するが、すぐにまた河原状になる。

周囲は大岩壁に囲まれていてなかなか痺れる景観。

続く水路状ゴルジュは泳いだ先の3mCSが地味ムズで空身で通過した。

いよいよ大岩壁に囲まれたゴルジュランドが開幕した!

左壁から快適に登る
乾いた右壁から
離陸が難しい6m滝

快適に登れる滝を数個越えた先の6m滝は離陸が難しく、先に登っていたケーシからお助けをもらう。

この辺りのゴルジュの雰囲気はかなりの迫力がある。

ゴルジュ内の連瀑
淵の先にあるトイ状10m滝
なかなか形状

ゴルジュはさらに圧縮され、両岸手が付くくらい狭い中の淵を泳いでいく。

8月は日照りが続いたため、水量は少なく難なく突破できる。 淵の先にあるトイ状の10m滝は一見絶望的な雰囲気だが水流右からロープを出して登った。

悪相の7m滝
間髪入れず30m大滝
水中で繋がる口無しの釜

すぐ上に控える7m滝はケーシは右壁をⅤ級はあるクライムで登っていたが、ポム・シュカさんは右にある苔っぽいスラブから苦しい体勢で登った。 

またも間髪入れずに30m大滝がどしんと構えるが、左岸のブッシュから巻いて滝上へ残置捨て縄を使って懸垂で復帰した。

大滝の上はゴルジュが緩み、一旦は平凡な流れになるが、水中で繋がる口無しの釜などあり見所に欠かない。

15m滝は左岸巻き
まだまだ泳ぐ
右岸のバンドから小さく巻く

15mの滝は超頑張れば登れそうに見えるが、定石通りに左岸巻きしたが、外傾したバンドトラバースが悪くて、ロープを出してシュカさんが通過。

滝上はまだまだゴルジュが続いて、泳いだ淵の先には悪相チムニー状の13m滝が現れた。ぱっと見で登れないため左のバンドから小さく巻くのだが、被った岩盤を通過するところが悪い。 

この沢は全体的に巻きが厳しくて、小さな巻きも緊張を強いるところが多い。

泳ぎの淵は終わらない
2段20m大滝
快適な登攀

なおも泳ぎ⇨滝の構図が本当に多く、デジャヴのような感覚 泳いだ先でパッと沢は開け、わずかな河原が見られる。Co650mで参考にした記録の多くがここで幕営しているようだが、まだ11時台のため先に進むことにした。

この先進んでみて、適当なテン場がなかったら日帰りで抜けてしまおうとなった。

先には明るい2段20m規模の大滝の姿。 左岸の草付きバンドから中段にアプローチし、上半分はフリーで快適に登れた。

柱状節理のナメ
フリクションで登る5m滝
まだ泳がされる!最高!

大滝の上は一気に地形が緩み、思わずニッコリするような可愛いナメがつづく。

癒しの渓相ながらもところどころにピリッとする小滝が散りばめられていて、楽しさは下部のゴルジュに引けを取らない。それにしっかり泳ぐ場面もまだあり、ここまでコンティニュアスに楽しめる沢は名渓の多い会越でも頭一つ抜けてるかもしれない!

癒しのナメが続く
こんなに美しい釜も!
終始素晴らしい渓相

終始素晴らしい渓相であり、ナメ、滝の連続が心地よく続く ヌメりも少なく、フリクションは抜群だ

後半戦はナメナメ天国
暑すぎて思わず水風呂
Co830の二俣

徐々にナメ主体になり、今までは泳ぎが多かったため暑さも和らいでいたが、ナメ区間になった途端に灼熱に苦しむ。思わず釜に飛び込んだり、日陰でしばらく休んだりしてなんとか涼を取る。。

Co830の二俣はナメ滝で出合い、進路は左俣に取る。

水量は些か少なくなってこの先どこまで水が持つか心配になってしまう。

明るく上越のような景色
ナメの規模も大きい!
飯豊方面を望む

水量は今にも枯れそうだが、ナメの規模は大きくとても長く快適だ Co920の奥の二俣は水量の多い右に進むたいが、日帰りで抜ける気満々なのでなるだけ下山が短い方へと進むことにした。

遠くで雷が鳴り始めてちょっと焦るが、頭上は晴れ渡っているのでまだ心配には及ばないはずだ。

最後まで小悪い滝に苦しめられて、登山道の手前でわずかな距離だが藪漕ぎは熾烈を極めた。

息の詰まる藪を抜け、登山道を少し下ると周囲が見渡せて守門岳方面に強烈な雨柱が立っていた。

サワグルイの2人は御神楽岳は未登頂のため行きたいところだったが、時刻は16時を回っていたためそのまま下山することに。

最近は刈り払いもされないのか、藪化の進んだ室谷ルートを2時間ちょいで下山し、打出沢林道にある車を回収して無事に活動を終えた。

・所感・

通常1泊の沢を日帰りで駆け抜けたためかなり疲労したけど、最初から日帰り装備であれば問題なく抜けられる距離だと思います。内容は素晴らしいもので、泳ぎ、登攀、巻きと盛りだくさん。会越地域で最も内容の濃い沢の一つなのは間違い無いでしょう。

しつこくゴルジュが続き、巻きも大高巻きはないもののミスれない際どいものもあって中・上級者向けの沢だと感じました。

幕営適地は他の記録とおりCo650付近の川原とその前後にわずかなスペースがあるのみでした。少数で足並みが揃っている場合は日帰り装備で抜けたちゃった方がベターでしょう。とにかく面白い、非常にオススメの沢です

サワグルイのお二人、今回もありがとうございました〜!

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