浅草岳
2019/3.2
浅草岳へは今シーズンどうしても行きたい山だった。 秋に田子倉ダム湖畔からみた雄大な山容が忘れられなかった。また、浅草岳の西に弧状に繋がる鬼ケ面山の巨大な断崖に興味があったのだ。比高差300m以上の断崖を有し、その山岳風景は日本のそれとは思えないだろう。
説明が難しいが、この界隈の山の魅力は計り知れず 標高こそ1200〜1500m程度の山塊だが、その複雑さ急峻さにおいては特筆すべきものがある。
浅草岳は、以前訪れた守門岳の真正面にあり赤色図などで見ると山塊の形状も良く似ている。古い火山ということで、兄弟分のような感じだろう。
廃墟となった大きなホテルの正面が除雪終了点でそこからスタート。
同時に来た方とお話ししていたら、魚沼の山をよく知る方で案内していただいた。
感謝いたします。
霧氷がお出迎え、後ろには守門岳
最高に気持ちの良いなだらかな尾根歩き。
奥の山は毛猛山塊(けもう)秘境の山でいつかは行かなければならない大きな目標だ。
そのさらに奥にうっすら見えるのは、駒ケ岳だろうか
大きく見えるのは左が貉沢カッチ、右が北岳というピーク。
鬼ケ面山の断崖もわずかに見える。
眺望はさらに開け、正面は嘉平与ボッチ、右奥は前岳のピークである。1500m級とは思えない圧巻の風景に言葉を失う。
嘉平与ボッチのトラバースを振り返る、大きく張り出した雪庇が大迫力だ。
そしてどうにも奥の景色が霞む、花粉などの春霞の影響だろう。
最高のロケーションで浅草岳に近づいてゆく。
山頂についた、霞がっっ… 澄んだ日なら南に南会津や尾瀬、北には下田、飯豊 東には会越国境稜線が望めるはずだが、残念ながら非常に見通しが悪かった。
ビールを一口いただき美味すぎて吠える。
そしてお目当の鬼ケ面の断崖、なんども言うがこの山は標高1500m級、3000m級のアルプスの風景に引けを取らない(あまり見たことないけど〜)
背後の毛猛もすごい迫力だ。
帰りは早坂尾根で周回。素晴らしい景色を堪能した最高の登山でした。霞がすごかったのでまた良く澄んだ時に訪れたい、その時は鬼ケ面方面を周るとしよう。
「魚沼の山」の方、ありがとうございました。また機会があったらご一緒したいです。