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2019-06-02

赤城山 粕川 銚子の伽藍

2019.6.2

お久々のtkoさんにどこか行こうと声をかけると色よい返事をいただき、秘部の探索を提案。

最初はどこだかよくわからなさそうだったが、とりあえず了承いただき秘部潜入計画が決行された。

秘部というのはワレメの事でワレメとはつまりゴルジュだ。ゴルジュ以外何も思い浮かばない、他にあるなら教えてほしい。

んで、日本には津々浦々色んなゴルジュがあるが今時期、そしてドシロートの我々でもなんとかかんとか内院を謁見できそうなのは アソコしかない!

下野国は赤城山、名瀑不動大滝のある粕川源流。 そこにはまるで粘土に針を刺し這わせたような切れ込みがあるという 。「銚子の伽藍(がらん)」と呼ばれ 古くから知られる景勝地であるが、その内院の姿は一部の強き沢ヤにしか露わにしていない。

当然、そんなところの正面突破は我々では分不相応なのだが、昨年SNSである方の投稿を見たときに、これは…ともすればシロートでもいけるのでは?と思い正攻法ではない「下降」にてノゾキみる事にした。

tkoさんのハイエースと私のレンタカーの2台があるのでスタートとゴールを分けて計画した。

ハイエースを不動大滝のPにデポし、レンタで銚子の伽藍へ至る登山道の付近に向かう、登山道入口の少し奥に駐車スペースがあった。

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天気は生憎の曇り+霧だが、登山道はツツジが咲いて見事。

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しかし束の間のツツジのルンルン穏やかムードは一気に覚めることとなる。

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おぅ、あの崖が「銚子の伽藍」だね。

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「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」フリードリヒ・ニーチェ(1844〜1900)

デンッッ!で、でた〜!!銚子の伽藍だ オぉ〜 すごい!!と二人してノゾキこむ。

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上流は小沼へ続く穏やかな沢、しかし急転し1mの幅もないワレメへ吸い込まれる。

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結構な迫力があり、若干ビビるも残置類があり人が入ってることは明らかだ。

残置は使い物にならないので持参したロープで侵入開始!おじゃま

お、おお〜!!

最初(ゴルジュ帯の最後)のエントランスは屈曲しており最後は5mの滝となっている。

tkoさんは人生初ゴル、これだよこれ!!っと2人で大はしゃぎ。堪らんにゃ

「巨◯(※巨瀑です)が大好きだったけど、行き着くところはやっぱワレメだよなぁ!?」ウンウン

逸る冒険心を抑えながら、下っていく。

下もすごそうだ!行ってみようtkoパイセン!

でかい滝があるよ?とtkoさん。

10m滝の落ち口 左にある支点で降りる。

さていきまっせ!

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まともな写真は撮れなかった。てかキャニオニングはSRTが基本なのだが、どうやって回収してんのかな?

最後の人はロワーダウンで降りるのかな?だとしたら滝高の2倍以上の長さのロープが必要になりますな!

SRT気になる気になる!

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ぱっと見すげえ濡れそうだったがあまり濡れずにおりれる。

ゴルジュ内部では最大の滝、落差は10mほどか。脆弱な地質を浸食し凄まじいゴルジュを形成する。

牢口と違い、岩盤はどこまでも脆弱、踏むたびに崩れる そんな印象だ。 少し似てるのではと思うのは女峰山のアカナ沢だ。行ったことはないがあそこも常に崩壊を繰り返す壮絶なゴルジュがあるという。

狭い谷に天から雫が落ちる。

10m滝は、丹沢の滝口沢の滝やシワガラの滝に代表されるような半ドーム状の地形を呈する。滝という視点で見ても名瀑だろう。ま、一般的な滝好きには理解されない世界だろうと思う。

tkoさんは大喜び「きてよかったスネ!!」

曇り空なんでどうしても空はトブ。「いつかど快晴の時また来ましょうよ」

10m滝から下流の滝までの区間が最も距離のある区間だ、それでも3.40mくらいか。ここは光も入り息苦しさは少ない。

んじゃ、一杯やりますか? とゴル酒 いやワレメ酒? 寒すぎて半分拷問的な飲酒だった。

じゃ、そろそろおりますか。

産道通過準備ok

ゴルジュの入り口にあたる6m程度の滝、ここの壺は深く鉄臭い水を一瞬泳ぐこととなる。

言葉が出ない自然の脅威だ。どれだけの長い年月がこの景色を生み出したのだろうか。悠久の歳月、大地の鼓動、先人の足跡 全てに感謝しこの大渓谷のパワーを全身に感じる。

この滝で、銚子の伽藍の内院は下りきった事になる。

それでもまだまだ両岸は狭い。

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水が溜まっていると思ったら、崩壊が谷を塞ぎ土砂ダムを形成していた。見た感じまだまだ新しい崩壊、木に着く葉もツヤツヤだ。やはりここは相当な危険地帯 いつ上部が崩壊し降ってくるかもわからない。

もしこの記事を見て興味を持っても生半可な覚悟で行かないように。

崩壊から下流は泥水が流れる。きったねえゼ!!

側壁にはあまりにも不気味な大穴が口を広げる。

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次の滝は10mあるかないか、「錦の滝」がこれにあたるのではないか。

瀑水を被らないようにやや斜めに移動しながら降りる。これが本当に難しい。

「錦の滝」と思しき10m程度の滝、常布の滝のミニ版という感じ。そしてなんとここで人と遭遇。

は?と思ったが話すと滝ヤだという。滝マークを探してここにきたんだとか、あまり詳しく話さなかったが何者だったのだろうか、出立ちがノーヘルにトレッキングシューズみたいなリスク管理が甘い危険な滝ヤだった。

このすぐ下には夫婦滝と呼ばれる15mはありそうな大きい滝があるが、とりあえず通常通り右岸巻きとした。

巻道は明瞭で途中、夫婦滝やその下の小滝の様子が見てとれた。それはまた今度行きましょうと合意。

巻きの終わりは亀割の滝 10m級。不気味さ漂う怪しい滝だった。

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反り返ったナメも必見!ただポロポロ落ちてくるんで怖いっす!

最後は左岸の尾根を拾いつつじが峰通りで下山、不動大滝は見たところでということでパス。

こうして我々のノゾキ見の旅は終わった、なんとも言えない充足感、冒険心を満たされた堪らない悦び。

私はまだまだすんごい場所のネタが無限にある。頑張ってどんどん行きましょう!! 素晴らしき溪景色へ!

tkoさんありがとうございました!

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