toggle
2019-07-27

某沢 ゴルジュ探索

2019.7.27

金曜、現場から会社に戻り事務作業を終えた。今週は台風の接近に伴い全国的に芳しくない予報。

だがどうも新潟は晴れそうな予感、日程や場所など相当紆余曲折したが、最終的に日帰りでとある沢に行くことにした。その沢はまともな記録が1件のみであり、どうやらとんでもないゴルジュを有すとのこと。ゴルジュ篤志家のサイトにも記されておりその存在は間違いなさそう。触りだけでも見てみたいと思っていたところだ。

 

同行のMさんを拾って、新潟へ吹っ飛ばす。天気は予想通り晴れている。

準備をしていると地元の軽トラが現れ、どこへ行くのかと聞かれ沢に行くと話すと、その沢は上部で取水しており貴重な水源とのこと地形図にも取水のトンネルが描かれている 行っても良いが人が多く入っていい場所ではない と、いうことで沢・地名等の明記は避ける約束をした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

枝沢を下降し、本流を目指す。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

本流と合流、素晴らしい天気と猛暑。ここから強烈な藪漕ぎで堰堤を2つ超える。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

綺麗な縁が現れ、冷却中。 この辺は水量が少なく、水温はぬるい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

この界隈らしい風景。この谷のグリーンタフは異常にグリーンである。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

砂利をどかせば全面グリーンタフなのだろうか?

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

徐々にV字谷を形成する渓相になる。

左岸側より大きな滝が注ぐ。全体では100m以上あるだろうが、見えている範囲では50mぐらいか?

すでに凄まじい景色に圧倒され、若干ビビりながら先に進む。

ゴルジュはさらに狭まり、怪しさを増す。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

振り返ると素晴らしいゴルジュ造形。

まるで異次元に迷い込んでしまったよう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

ゴルジュを大満喫しながら進む。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

ゴルジュの内部に突如現れた堰堤。どのように作ったのか不思議でならない。この堰堤のすぐ上に取水の水路トンネルがあり大量の水を集落、田畑に引いている。

ここからは水量がこれまでの倍以上に増える上に、水が異常に冷たい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

冷たい水に飛び込む。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

先は大きく開ける。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

最初のゴルジュが終わり一気に開ける。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

壮大な二俣、左の沢にも上部に大きな滝がかかるのが見える。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

ここからは次のゴルジュがスタート。これまでより明らかに周囲の気温が低く、水も白濁する。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

3mCS滝右の流れから超えれる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

目の前に現れたのは複数の巨大な滝!左岸壁からゴルジュ内部へとミストとなって降り注ぐ。

常識ではかりしれない自然の造形、思わず叫んでしまう。奇跡の廊下はさらに続き、屈曲部に2本の大瀑を従える。

この辺は冷気と熱気、ミスト、モヤが混じりもう説明できない空間。狭いゴルジュの先には100mは大げさだが60〜70mクラスの滝が2本注ぐ異空間となっている。

心震える超絶景! 太古の世界そのものだ

この辺りは特に冷気によるモヤがすごく、写真を撮るのに一苦労。間違いなく雪渓が塞いでいることと思った。

これほどの滝だが、滝ヤはおろか沢ヤですらほぼ知らないと思われるこの谷。山域の理解を深めようと日々地形図、記録を読み漁った私だからこそ巡り会えたと謎の自信がある。そういう意味でも秘密にしておきたい、そんな場所だ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA TG-5

奇跡の廊下の先はやはり巨大な雪渓が塞ぎ、モウモウと冷気によるモヤを放っていた。

モヤが谷を下っていく様子も実に神秘的だった。

記念V

雪渓から先は進めないので今回の探索はこれで終了。雪渓がなくてもここから先はゴルジュ篤志家の領域であり、死も厭わない覚悟でないと進めないとのことだ。

今回温めていたこの谷の一部ではあるものの、日本離れした渓谷世界を垣間見れて本当に嬉しかった。

この先もずっと、この谷は人間に踏み荒らされることなくひっそりと営みを続けていくに違いない。

Mさんありがとうございました!

タグ:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です