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2020-05-04

安房川 北沢周回

安房川北沢右俣遡行 左俣下降

本来は小楊子川左俣下降予定だったが、天候の悪化等から左俣下降となった。

なお、右俣遡行、左俣下降なら本来3日(2.5日)あれば可能です。我々はコースの変更や雨の停滞などあり5日もかかってますが。。

4.30 白谷雲水峡-辻峠-北沢

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大株歩道入り口の先にかかる橋の沢から入渓

入渓直後、すでに雰囲気の違いを感じる北沢。

右俣出会いまで行かず、写真の位置の手前 大岩の上で幕営した。

5.1 北沢右俣ーco1460付近

右俣に入りしばらくは巨岩のゴーロ。谷が狭まり5mほどの滝が出てくるとその上からゴルジュが始まる。

右俣ゴルジュ入り口 右岸巻きに終始する。際どい箇所は一つもないが灌木や薔薇が生い茂っている。

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ゴルジュ中間付近、この長大なゴルジュを突破した記録はあるのだろうか…?

ゴルジュ終盤のF9 15m巨大な淵が特徴的。

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巻き直すことになるが、見る価値のある滝。

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巻き始めて、1時間半で終了。マカルーの縦に伸びたザックでは木に引っかかり大変な巻きだった。

沢に復帰すると驚くほど綺麗な渓相。

最初の大滝F11 30m 広大な滝壺が影の中だった。 容易な右巻き。

すぐにF12+13 30m 浅いが広い砂地状の滝下空間は極上。滝左端のルンゼを登り上段に移る。

上段(F13)は傾斜の緩いナメ滝、ここにも美しい釜がある。

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ナメ滝はラバー靴であれば、スタスタ登れる。

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F13以降もずっと見どころが続きます。

手前からF16,17,18  F17は、左壁が階段状となっているがやや段差が高いので荷揚げした。

F18 この滝壺もかなり広い 左壁ヤブ沿いに小さく巻く

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こんなゴルジュも出現、右巻き。

F19+20(?) 左巻き

長方形の大きな淵 夏であれば泳いでF19は超えれそう。 奥のF20にもかなり広い滝壺がある。

今回はパスしたが、下降して正面から見る価値のある滝壺に思う。

F22の手前にある巨大プール。水の流れはなく、水面は完全に静止している。

おそらくF22 10m 浅く見えるが2mくらいの水深はある。

F23付近か? 遡行図との照合ができなくなってきた。ここも変わった地形、面白い。

F24付近だと思われる。 遡行図がなくても難しい箇所はないので実際問題ない。

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ギリギリで崩壊土砂に埋まらずに残っている長い淵。 表土層が非常に薄い屋久島、所々に崩壊の痕跡がある。

F26~28のゴルジュ ここの左高巻きはかなりの藪漕ぎだった(ルーファイミス?)

ゴルジュの最下段には長方形の深い淵がある。

通過は、左から入る枝沢を小滝を登り、笹薮とスラブの境目から右岸(枝沢でなく北沢右俣)の尾根に取り付く、激ヤブを掻き分けながら急登。

ひらけた岩棚から沢へ復帰。滝の通過で大変なのはこの部分だけでした。

この写真のすぐ上のスペース(co1460付近)で幕営しました。(斜めっているのでオススメしない)

5.2 co1460-平石-宮之浦岳-永田岳-鹿之沢小屋

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沢はボサリ始める、本流の沢筋を忠実に詰めるよりも、co1500付近で左岸から入る枝沢を詰めて、平石とP1675のコル(大株歩道)に出れば時短だなと考えてそうしたが。。

超激ヤブで尾根に逃げました(笑)、しかし尾根も半端ないヤブ! シャクナゲが低く横方向に枝を張り巡らせていて非常に苦労した。

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本流詰めでも結局藪は避けれないようなので、どちらが正解ともならない感じ。1時間程の藪漕ぎで大株歩道に合流。

焼野三叉路までゆったりアップダウン。例年GWは大混雑の登山道だが誰もいない。

曇っていてスッキリしない天気だが、宮之浦岳に到着。 流石に大展望の山頂

ネマチ

永田岳全景 奥には噴煙の口永良部島。 焼野三叉路まで戻り永田岳を通過し、鹿之沢小屋を目指す。

永田岳から北側の展望は永田集落、障子岳が一望できてなかなかだった。もちろん奥岳の眺望も最高

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ローソク岩の展望スポットに着くといきなり快晴となった。

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1550mの鹿之沢小屋 石積みでかなり暗いしカビ臭いが慣れると快適。 水場も近く、かなりヤバイが一応便所もある。

利用は我々のみだった。

5.3 鹿之沢小屋停滞

予報通り5.2の夜から大粒の雨が降り始めた。

この日の雨量次第で5.4、5.5(5.6)で小楊子川左俣の下降の可否を判断する流れだった。雨は断続的に振り続け、M氏にも無視できない問題など生じたが、水量に問題はないだろうと予定通り下降するつもりだった。

5.4 鹿之沢小屋-永田岳-宮之浦岳-翁岳トイレブース-北沢左俣下降-辻峠-白谷雲水峡

夜中2時ごろから再び雨脚が強まり、出発することには落ち着いたが、雲と突風で非常に視界が悪い

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永田岳に着くときは強烈な豪雨に見舞われ、これでは小楊子川下降はきついな〜 電波が繋がるところで予報を見ると昼前から快晴予報、代案として水量が多くなっても1日で降りきれる北沢左俣に変更。

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今回2度目の宮之浦岳登頂を過ごし、安房岳と翁岳のコルにあるトイレブース裏から左俣下降開始。

石楠花の空中浮遊を200mほど進むと水が四方から集まってきた。

霧の中に浮かぶ多段40m滝が威圧的(左岸のガレから下れる)

その後、穴に落ちる10m滝は懸垂下降した(左岸からロープなしで下れると思う)。

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晴れ間がのぞいてきた。しばらくはひたすらゴーロ歩き。

ナメが連続しだし、大きな落ち込みの先は左俣大滝(F12) 右岸の樹林帯から露岩のバンドを超え下るととんでもない広さの滝壺に到着。

M氏は滝壺遊泳を敢行

北沢左俣は右俣と比較してしまうと滝や見どころは少なく、写真の大滝がハイライトとなるが、この滝を見るだけでも十分に価値がある。

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この先もゴルジュ状で楽しい区間。

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左岸にスパッと切れ落ちた側壁を見るなど意外と見どころはある。ここは懸垂5mで巨岩から降りた。

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右俣との合流が近くなると、巨岩帯の飛び石が面倒。

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北沢に戻ってきました、あとは往路と同じように辻峠-白谷雲水峡へと戻ります。

小楊子川はまたの宿題となりましたが、沢での行動中は天気に恵まれ、人も皆無で最高の景色を楽しめました。

北沢右俣はロープの必要性を感じませんでした、左俣下降含めても30m一本で事足りると思います。

M氏お疲れ様でした。

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