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2022-04-30

鯛之川遡行-花之江河沢下降-小楊子川右俣遡行①

2022.4.30〜5.3

さて、今年も屋久島 もう4回目になるかな GWは屋久島に行くというルーティーンが確立されている。

今年の目的は「鯛之川(たいのこ)」だ! 鯛之川といえば、島内でも屈指の観光名所「千尋の滝」があることで有名だ。河口も「トローキの滝」という滝が直接海に注ぐユニークな沢なのであります。今回の遡行区間は千尋の滝から右俣の源頭まで、その後、島内屈指の美渓として一部に知られる花之江河沢を下降し、小楊子川右俣を詰めるという3泊4日の贅沢プラン

天気予報では前週までは絶望的だったが、日程が近くに連れて好転してきてがっつり持ちそうな予報に歓喜。少し気になるのは前日まで降り続いた雨の影響 さてどんなもんだろうかな〜

4.29 屋久島入り 

仙台からはるばる 夜行バス-飛行機-バス-高速船と乗り継いでなんとか屋久島に入島 屋久島に来るとやっぱテンション上がりますな 自分が沢登りを始めるきっかけになったところですからね とりあえず、やることは水量チェック…とその前に八万寿園でソフトクリームをいただく  千尋の滝-大川の滝-西部林道と一周し宮之浦へ オエ〜 やっぱり水量は多めかも…

前夜祭でAコープ半額刺身を食って、明日に備える

4.30 千尋の滝-Co960付近

昨日よりは少し水量減ったかな、それでも千尋の滝はかなりの増水気味 大丈夫だろうか?少し不安

旧遊歩道を進むと取水堰巡視路へ入る つり橋から下流をみると大ゴルジュの様相 トローキの滝から千尋の滝の区間は竜神滝という滝があったりかなりの大ゴルジュだという 納得

旧遊歩道から見る千尋の滝
取水堰から 凄まじい迫力

近くから見上げる千尋の滝は凄まじい迫力だな〜 まるでダムの放水 右岸のスラブも首が痛くなるほどの高さだ 

まずはこの滝を高巻かなければならない。 水量が多すぎて滝の直下までは行けなかったので、取水堰のある岩場から急な藪に突っ込む 藪には古ーいロープ類がたまに残置されていた 時折渋い木登りや岩があったがダイレクトに落ち口に高巻くことができた。

千尋の滝落ち口で一服
水量が多くて取り付く島もない

千尋の滝落ち口は荘厳 スラブの迫力も伴って萎縮してしまうような景観だった すぐ上流には10m程度の幅広滝が控えるが、水量が多すぎて渡渉もできない 幅広滝は近付くことを諦めて左岸の樹林帯から巻くこととした。

幅広滝の巻き途中から
広大な釜を持つ滝

幅広滝の上流は大河のごとく渓相だが、相変わらず水量多すぎ問題で、まともに沢中を歩けない。終始右岸巻き…

時折沢に降りると広大な釜を持つ滝があったり、やはりそのスケールはさすが屋久島、ハンパない

いい感じ
大河のごとく鯛之川

沢に降りても渡渉できるポイントが非常に限れており、自由な動きがとれない 遅々としてしまうため一見して厳しいようなら巻き巻きで行こうという話になった。

羽衣の滝
羽衣の滝落ち口より

ビッグなナメ滝となって落ちる羽衣の滝は通常直登されるものだが、今回はとても無理 左岸巻きの方が簡単そうだが、渡渉も難儀なため右岸から高巻く 渓たそのルーファイで小さく巻けた 滝上は広大なナメが広がり絶景! ふ〜ここだけでも来た甲斐はあったかな!

本当にスケールがでっかい!
厳しい巨岩帯

羽衣の滝より上流はしばらく厳しい巨岩帯が続く 岩がでかすぎるし、ここは左岸巻きで永遠2kmぐらいは樹林帯を巻いただろうか? 樹林帯は概して歩きやすく所々に炭焼小屋跡のようなものが見られた。

Co760付近には大きな滝がかかり真下から見てみたいものの既に沢底から50m程度上がったところに居たためそのまま滝上まで巻き巻きする 歩きやすかった樹林は藪の急傾斜となったり、潅木伝いに木登りしたりと面倒な感じになってきた あと、トゲ植物多すぎ問題 やがて先ほど見えた滝の落ち口に自然な形で導かれた。

Co760滝 落ち口には団子ポットホール
トイ状の20m滝を形成する

滝の落ち口には大きなポットホールがありかなりの癒しスポットとなる 滝は強烈なトイ状であり釜は水深10m以上はありそう… いつかは下から拝みたいものだ

渓たそバテバテ
沢中を多少は歩けるようになる

滝から上流は先ほどよりも歩ける地形になっていて小滝を登ったりして進む 渡渉も少しは与し易い。

と、思ったのもつかの間、Co840からは巨大な連瀑帯となっていて、とてもとても沢を進めるシロモノではない ここは右岸から簡単に高巻く。

連瀑帯 中段 スサマジイ
連瀑上部はナメ

連瀑の中段が見えたため観察…なんだこれ 小楊子川と比肩するような大地形 巨大ナメ滝は30mほどあるだろうか? 思わず合掌するレベル ここも継続して右岸巻き 落ち口付近はジェット水流のようなナメとなっている 平水であれば簡単に歩けるところで気持ちが良さそうだが、今日に限っては100km /hぐらいの流速で降りた瞬間に足元を掬われてしまうだろう。

指をくわえてナメすらも高巻く

ジェット水流ナメ 
平水ならかなりいい場所かも!

この辺で渓たその機嫌がめちゃくちゃ悪くて、なんか言ってた気がするw 病み上がりなのにハードだしお疲れモードかな

綺麗な段瀑
944の二俣

944の二俣は本流のインゼルとあいまり不思議な地形をしている。時刻は既に18時近い この辺で幕営地を探さなければ。

二俣の出合いをすぎ100mほど上流の右岸にかなり平たい岩を発見し、即決した 雨もぱらつき日没ギリの滑り込みだった。

気温は低いが今回は3人寝れるテントなので、中に入れば暖かい ご飯を食べたら就寝! 明日はもう少し沢を歩けるといいね! 明日は鯛之川右俣を詰めて、そのまま尾根越えで淀川小屋まで行く予定だ。というわけでお休みなさいzzz

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